ヤングガン・カルナバル・スペシャル ファイトバック・ホンコン トクマ・ノベルズEdge

深見真【著】

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 2009/06/18
• JAN: 9784198508302

商品レビュー

2019/06/23

　カルナバルが終わった後の短編集になる。
［典型的未成年の殺人者］
　鳳凰連合の生き残りのスナイパーがハイブリッドの幹部を狙撃している。恋人が抗争で死んでその恨みらしい。塵八がカウンタースナイプで倒す。
　塵八は由美子に全てを言ってしまおうと思ったようだが言えなかった。どっちに行くのか決めかねているが、殺し屋稼業を辞めるという方に舵を切りたそうだ。だけど、ルイには、この業界は背中を向けた瞬間撃たれるものだと言っている。完全に抜けられないと理解しているのか、自分を納得させるために言っているだけなのか。
　今回のスナイパーのように復讐は止まらないだろう。抜けるなんて出来ないと思う。
［ファイトバック・ホンコン］
　塵八と弓華とホンコンへ仕事に行く毒島は、むかし虚とソニアと仕事をした時のことを思い出す。
　行きの飛行機で見た写真で、むかしの事件の裏切り者が分かって殺しに行く。
　毒島は塵八に愛着を湧いてきているみたいだが、やはりいつか殺したいというのは変わっていない。揉め事が起こりそうな気しかしない。
［ブーゲンビリアを、愛をこめて］
　いつかの劉北学園の潜入のように高校に行く弓華。今回はお嬢様向けの女子寮付き学校なので塵八はいない。
　けど、避けられている少女や、その少女が好きだが近づけない同級生や、少女の父親がどうしようもないなどと劉北学園と類似点が多い。弓華は標的の娘の涼に近寄って、しっかりと詐欺師の父親の命を奪った。
［平等院将一の一番長い一日］
　将一は卒業式へ向かう車を鳳凰連合の生き残りに襲われる。禁酒法時代みたいな男と銃撃戦をして、刀で勝負したいという時代錯誤な男とチャンバラをして学校へ行くが、もう卒業式は終わっていた。部室に顔を出すと、お別れ会が開かれて見送られた。
　日本刀なんてバカみたいで良い。近距離戦好きだ。
［折れた矢］
　毒島の過去と、虚たちを裏切った瞬間の話。毒島の内面を知ると絶対また裏切るんだろうなと確信できる。ギリギリのタイミングで白猫がどうにかするのかもしれないな。流石に2度の裏切りは許さないだろう。
　だけど面倒な男だと思う。やはり近くにいるのは大変だ。
［キャビン・フィーバー］
　ハイブリッドの面々は合宿所に行く。豊平琴刃とルキとカノコもいる。
　親睦を深めるための卓球大会では、男子は順当に毒島が勝ち。女子はなんとなんとカノコが勝った。カノコは琴刃と賭けをしていて、カノコが勝ったら琴刃がしたことを謝ってもらうというもので、約束通りに琴刃は風呂場で裸で土下座をして謝った。
　箸休めの笑える話だった。円盤の特典映像みたいなものだ。琴刃が恥ずかしそうに謝る姿を動画で見てみたいものです。

2010/01/21

番外編

卓球大会はほのぼのしててよかった。
流毅のキャラクターがはっきりしたけど、ちょっと意外だったかも

2009/08/20

虚先生とソニアと毒島はやっぱりいい！と再認識させられる短編集。
会長も格好いいし、カノコ最強でした。
弓華はどこまでも弓華だし、ファンにとっては満足のいく一冊だと。