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念写探偵 加賀美鏡介 講談社ノベルス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/06/06 |
JAN | 9784061826526 |
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念写探偵 加賀美鏡介
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
老舗カメラ店店主・加賀美鏡介は、モノに込められた念を写す能力を隠し持つ異能の変人。 その彼に顧客殺害容疑が? 友人と共に真相を追うが、被害者の茶碗から秀吉が念写され、彼の興味は千利休ミステリの謎解きへと移り…。
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殺人事件プラス歴史ミステリ。歴史ミステリの方は千利休。最近読んだアンソロジーの短編とちょこっとリンクしてた。
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“だから、はじめは百目鬼も信じなかった。とても信じられなかった。 そのときの会話は、いまでも、はっきり覚えている。 「加賀美、これ、多重露出ってやるじゃないのか」 「ちがう」 「上手に撮れているなあ」 「怒っていいか」 怒鳴ったわけではない。いつもと同じ静かな口調だった。加賀美の...
“だから、はじめは百目鬼も信じなかった。とても信じられなかった。 そのときの会話は、いまでも、はっきり覚えている。 「加賀美、これ、多重露出ってやるじゃないのか」 「ちがう」 「上手に撮れているなあ」 「怒っていいか」 怒鳴ったわけではない。いつもと同じ静かな口調だった。加賀美の目は、嘘をついている目ではなかった。 頭では「念写などありえない」と思っていたが、そのとき、友人加賀美を信じる、と心に決めたのだ。 気がつくと、ソファーのそばに奈緒美が立っていた。口を尖らせている。 「加賀美さん、どうして、そんなすごいことができるって、教えてくれなかったんですか?」 加賀美は寝ころんだまま、頭をポリポリ掻いている。 奈緒美がくりかえす。 「どうして教えてくれなかったんですかあ?」 「教えるのはいいけど、念写を信じる?」 「信じます」 奈緒美が断言した。 「加賀美さんなら、信じます」 「そうか。――これまで、たまたま教える機会がなかっただけだよ」” 推理小説家の百目鬼仁。 いつも黒づくめの出で立ちな老舗カメラ屋店主加賀美鏡介。 カメラ屋バイトのゴスロリ大学生設楽奈緒美。 この三人が主なメンバ。 結構楽しかった。言葉のやり取りとか。 あと、すごく読みやすかった。 ただ、歴史は苦手だ……。 “加賀美が吐き捨てるように言った。 「まったく迷惑な話だ。――百目鬼、おまえ、推理作家だろ。推理してみろよ」 「推理作家であることと関係あるか?」 「関係……あるだろ」 「口の減らない男だな」 「口はひとつしかない」 そこでまた奈緒美が噴き出した。 「四十近い男が、子供みたいな喧嘩やめてくださいよー」 「三十半ばだ!」 加賀美と百目鬼は同時に抗議した。 「だから子供みたいって言うんです」 さすがに否定はできなかった。”
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