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ハックルベリー・フィンのアメリカ 「自由」はどこにあるか 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/05/25 |
JAN | 9784121020024 |
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ハックルベリー・フィンのアメリカ
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ハックルベリー・フィンのアメリカ
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商品レビュー
3.6
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マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』を中心に、「文明」と「自然」のはざまで「自由」を求めようとしてきたアメリカ文学の諸相について考察している本です。 著者は、アメリカ文学を考察するための枠組みとして「文明」と「自然」という対立軸を用いているにすぎず、また本書の考...
マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』を中心に、「文明」と「自然」のはざまで「自由」を求めようとしてきたアメリカ文学の諸相について考察している本です。 著者は、アメリカ文学を考察するための枠組みとして「文明」と「自然」という対立軸を用いているにすぎず、また本書の考察は、そのどちらか一方を選択するのではなく、相克を通じて「自由」にいたろうとする道をさぐろうとする作家たちの努力に焦点をあてたものであることもたしかだと思うのですが、あまりにもわかりやすい図式に整理されていることに多少のもの足りなさを感じてしまいました。 たとえば本書では、逃亡奴隷のジムの置かれている立場や、トウェインのロマンティックな「インディアン地区」観が裏切られたことについて考察がなされているのですが、いずれも「文明」と「自然」との相克という枠組みのなかで処理されてしまっており、これらの問題がもつ重層的な意味が十分に解き明かされていないように思われます。
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ハックルベリー・フィンを通してみたアメリカ文化論といった内容。「自然」と「文明」をあいだの揺らぎのなかにあるアメリカ的世界観をハックというキャラクターをものさしとして論じられている。
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再読。マークトゥエィンを中心に、アメリカの小説で表現され続けてきたもの、、、「自由」への憧れや「生」はどうあるべきか、といったこと、、、を考察することで、当時のアメリカ人が求めていたものは何か?を論じた本。 前半は、ジェイムズ・クーパーやヘンリー・ソロー、ウォルト・ホイットマン、...
再読。マークトゥエィンを中心に、アメリカの小説で表現され続けてきたもの、、、「自由」への憧れや「生」はどうあるべきか、といったこと、、、を考察することで、当時のアメリカ人が求めていたものは何か?を論じた本。 前半は、ジェイムズ・クーパーやヘンリー・ソロー、ウォルト・ホイットマン、ハーマン・メルヴィルなどなど、当時の代表的な文学作品の紹介と読解。 後半は、トゥエインの歩んだ道や時代背景と共に、彼の作品に表れた「アメリカ」を読み解く。 小説の読解というのは、最終的には個人の感じ方次第だとは思うけれど、そこに共通して流れる時代背景とか、理念のようなものはきっと存在したはず。全作品を読むほどのゆとりがない現代人としては、あらすじも含めひとつの「捉え方」をこうして提示してくれる本はとっても重宝。 多少こじつけのような箇所があるにしても、面白かった。
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