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女生徒 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社／発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2009/05/22 |
| JAN | 9784041099155 |
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商品レビュー
4.1
151件のお客様レビュー
女生徒を始めとする、女性目線で書かれた話をまとめている。最初の方のはどうしても太宰がチラついてあまり入り込めなかったけど、いくつか読み進めていくうちに太宰が消えてた。ところどころカントの影響受けてる感じも読み取れる。話に出てくるダメンズが太宰治本人の人物像丸写しで、太宰は自分を客...
女生徒を始めとする、女性目線で書かれた話をまとめている。最初の方のはどうしても太宰がチラついてあまり入り込めなかったけど、いくつか読み進めていくうちに太宰が消えてた。ところどころカントの影響受けてる感じも読み取れる。話に出てくるダメンズが太宰治本人の人物像丸写しで、太宰は自分を客観視して、自虐の意味も含め小説に落とし込んでいるのかもしれない。
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｢自分の個性みたいなものを、本当は、こっそり愛しているのだけれども、愛して行きたいとは思うのだけど、それをはっきり自分のものとして体現するのは、おっかないのだ。｣ 女生徒という題に相応しい、少女から女性への転換期を多くとり上げた作品。どの話にも共感できる点が多く、太宰の時代から...
｢自分の個性みたいなものを、本当は、こっそり愛しているのだけれども、愛して行きたいとは思うのだけど、それをはっきり自分のものとして体現するのは、おっかないのだ。｣ 女生徒という題に相応しい、少女から女性への転換期を多くとり上げた作品。どの話にも共感できる点が多く、太宰の時代からの変わらない女性像が読み取れる。果たしてこれが世間一般の女性像なのか、太宰が描く女性像なのかは分からない。 作者が男性なのに全て女性視点の語りで書かれているのが面白い、なのに共感できるのが凄い。 全体的に、繋がりのあるような無いようなストーリーが続いていて、きっとそれにはあまり意味は無いのだろうけど、その人物の印象が一変することがあるから面白い。
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きっと私が理想としてる朝って女生徒みたいな始まりなんだろうな。蒸し暑くもないし寒くもないし、そよ風と同時に起きるみたいな作品でした。
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