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大穴 ハヤカワ文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 1976/04/30 |
| JAN | 9784150707026 |
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大穴
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商品レビュー
4.2
26件のお客様レビュー
シド・ハーレー第一弾。 冴えない探偵見習いのような元障害レース騎手の主人公が活躍するミステリー。ミステリーだが、実質的にはハードボイルドもの。
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高校生のころ読んで以来の再読。 主人公シッド・ハレーの名まえをかろうじて覚えている程度。 最近『利腕』を読んで前日譚の本書が気になった。 50年近く前の作品であるだけに現代との違いを強く意識しながら読んだ。 携帯電話のない時代、外へ出てしまったあとの連絡の取り方やオフィスにいても...
高校生のころ読んで以来の再読。 主人公シッド・ハレーの名まえをかろうじて覚えている程度。 最近『利腕』を読んで前日譚の本書が気になった。 50年近く前の作品であるだけに現代との違いを強く意識しながら読んだ。 携帯電話のない時代、外へ出てしまったあとの連絡の取り方やオフィスにいても 回線が少なく電話をするのに回線の空きを待たなければいけないインフラ環境。 急ぎのレポートを社内で手渡しするだけのためにいる坊やなど、そのころすでに 生まれていた私から見ても、なにか戦前のストーリーのように思えて見えた。 現代の多くの人が感じている生きづらさの理由が我々の身体の態勢が環境変化のスピードについていけないからじゃないかと妙に納得してしまった。 そして、現代のミステリやアクションものを読みなれている小生としては、シッド・ハレーの反応がまどろっこしく、もっとスピーディに動けないのかと何度も思った。 しかし、考えてみると実際にトラブルにあったり暴力を振るわれたりしたときのリアクションはシッド・ハレーのレベルではないだろう。その意味では身近なヒーローが何度も恐怖におびえながら、それに打ち勝っていくリアルミステリとしての価値がシッド・ハレーのシリーズにはあるのだと思う。現代のアクション小説には失われている生身の人間の恐怖や怒りをリアルに展開した必読の一冊。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
競馬シリーズ4作目。 障害競馬のチャンピオンにまでなったハレーは、 レース中に手を怪我をしたために騎手生命を絶たれ、 現在は探偵社競馬課に籍を置いている。 ただし遅刻しても誰も何も言ってこないような働き方で、デスクも無いのに、 たまたま見張りに出かけて銃で撃たれてしまう。 静養に来なさいと言ってくれたのは妻の父、 ただし妻とは別居中、 しかも義父はひどい罠を仕掛けていた…。 競馬場乗っ取りの謎解きもだが、 生きる目的も家庭も失い、 動かなくなった手をポケットに隠して生きていたハレーが、 人生を取り戻す過程が面白かった。 やはり事故で、顔に傷ができ片眼が義眼の女性秘書と出会い、 お互いの痛みを分かち合い、 前向きに歩きはじめるまでが素晴らしい。 片手でできる格闘術を習わないとという話になった時に、 先輩探偵が、自分の通っている道場の日本人ならなんとかしてくれるはず、と答えた時には、 その「日本」の登場の仕方が無性にうれしかった。 といっても、 最後の方の重要なキーワードの「カノ・ジゴロ」が嘉納治五郎とは気づかなかったが。 素晴らしい作品だった。
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