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読むだけ世界史 古代~近世 増補版
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 学習研究社 |
発売年月日 | 2009/06/01 |
JAN | 9784053029577 |
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読むだけ世界史 古代~近世 増補版
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商品レビュー
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1件のお客様レビュー
関真興先生の世界史に関する参考書は、『読むだけイスラム史』がものすごく勉強になりましたので、本書も手にしました。増補版ということで、かつて出版されたものの最後に20ページ近く追加してテーマ史を書いていますが、できればついでに旧来の文章の改定・用語の修正をして欲しかったと思います。...
関真興先生の世界史に関する参考書は、『読むだけイスラム史』がものすごく勉強になりましたので、本書も手にしました。増補版ということで、かつて出版されたものの最後に20ページ近く追加してテーマ史を書いていますが、できればついでに旧来の文章の改定・用語の修正をして欲しかったと思います。教科書の用語は「できるだけ現地語に近く」「当時使用された言葉」を使うよう修正が繰り返されてます。例えば“ベートーベン”は“ベートーヴェン”、“李氏朝鮮”は“朝鮮(李朝)”といったようにです。今の受験生は、昔使われてい用語と今の用語とが同じであることを知りませんし、今の教科書で学んだ人が昔の用語のままの文章を読んだら混乱するでしょう。本書ではヴァレリアヌス(ササン朝のシャープール1世に捕らえられたローマ皇帝)や九品中正法(魏で行われた官吏登用制度)という言葉を使っていましたが、今の教科書ではウァレリアヌス(ローマ史などで“ヴァ”と書かれていたものはすべて“ウァ”に変わっています)、九品中正(法の言葉は書かれない)となっています。とくにこれはちょっと・・・と思ったのが、宋代に長江下流域が中国の一大穀倉地帯となったことを表す言葉で、176ページには「江浙熟すれば天下足る」と書いているのに、218ページには「蘇湖熟すれば天下足る」と書いています。この両者は同じことを表しているのですが、初見の学生たちには注意書きでもしないと別の事柄だと思うでしょう。 ただ、本書の特徴である「地域にこだわらず起こった順に配列する」というコンセプトは新鮮で、新たな視点を提供してくれます。「明清」と中国最後の王朝である清とセットで書かれることが多い明が登場した14世紀半ばというのは、ヨーロッパではまだ百年戦争のまっただ中、中国が如何に先進国であったのか(逆をいえばヨーロッパが如何に後進国であったのか)を再確認することができます。用語さえ気を付ければ、読み応えのある本だと思います(白村江の戦いで朝鮮半島に軍を送ったのが天智天皇という間違いはありましたが。まあこのときの実質的指導者だった中大兄皇子はのちの天智天皇ですから広い目で見れば間違いではないのですが・・・)。 あといくつか本書で知った内容をいくつか備忘録代わりに書き残しておきます。 ハンムラビ法典は古バビロニア王国→カッシートに伝わり、カッシートを滅ぼしたエラム人がスサに持ち帰った。 マケドニアがギリシアの覇権を握るとき、「マケドニア人もギリシア人」という汎ギリシア主義を唱えたのはイソクラテス、反対したのはデモステネス(彼は対マケドニアのアテネ・テーベ連合を画策) コンスタンティヌス帝は「土地定着令」を出してコロヌスの移動を禁止し、「職業世襲令」で経済活動を制限した。 阿倍仲麻呂はハノイの安南都護府の長官を勤めた経験がある 10世紀ヨーロッパに設置された東辺境領=オストマルク、これが後にオストライヒ(東の国)と呼ばれ、オーストリアに変化する 教皇ボニファティウス8世を幽閉したフィリップ4世はテンプル騎士団を解散させる ルクセンブルク家出身でベーメン国王カレル1世(後の神聖ローマ皇帝カール4世:金印勅書で有名)は銀鉱山の開発に励み、「黄金のプラハ」と呼ばれるベーメンの最盛期を築く(カレル大橋やプラハ大学を設置)
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