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ふくろ小路一番地 岩波少年文庫159
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2009/05/15 |
| JAN | 9784001141597 |
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ふくろ小路一番地
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
「石井桃子訳」にハズレ無しといった感じ 作者の作風による、独特の言い回しに慣れるまでは少し読みづらく感じるが 慣れてくるとどんどんストーリーに引き込まれる どのキャラクターも生き生き描かれていて凄いと思う 本当にイギリスに行ったら、居るんじゃないか?と思うくらいだった BB...
「石井桃子訳」にハズレ無しといった感じ 作者の作風による、独特の言い回しに慣れるまでは少し読みづらく感じるが 慣れてくるとどんどんストーリーに引き込まれる どのキャラクターも生き生き描かれていて凄いと思う 本当にイギリスに行ったら、居るんじゃないか?と思うくらいだった BBCのドラマを観てるような感じで好き 出版当時は、労働者階級を扱ったことで注目されたようだが、そんなの関係無しに面白い作品だと思う ただ、好き嫌いは分かれる作品かも知れない
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ラッグルス一家の愉快な日常。 ごみ屋のラッグルスさん、洗濯屋のおかみさん、そして子どもがたくさん。最初の章でラッグルス一家の紹介を読んだ瞬間にもうワクワクしてくる。子どもたち一人ひとりのちょっとした事件が各章で描かれ、子どもたちだけではなくラッグルスさんやおかみさんのエピソード...
ラッグルス一家の愉快な日常。 ごみ屋のラッグルスさん、洗濯屋のおかみさん、そして子どもがたくさん。最初の章でラッグルス一家の紹介を読んだ瞬間にもうワクワクしてくる。子どもたち一人ひとりのちょっとした事件が各章で描かれ、子どもたちだけではなくラッグルスさんやおかみさんのエピソードもある。誰もが自分に似た登場人物を見つけて楽しめると思う。 ラッグルスさんはゴミの中で拾ったお金を届ける。おかみさんはお客さんの洗濯物を台無しにしたリリー・ローズを自分で謝らせる。ちょっとしたエピソードの中に信頼に足る大人の姿が現れているのは大切なことだ。心配してくれ、きちんと叱ってくれる大人がいることにとてつもない安心感がある。だからこの話を読みながら、子どもたちと一緒にドキドキハラハラできる。 この本はイギリスの児童文学の中で初めて「労働者階級」の子どもを取り上げて話題となったらしい。しかしそんな事情を読者である子どもは知らないだろう。裕福な階級の出身である作者がどうしてこのように貧しい人々の暮らしをいきいきと描けたのかも話題となったらしいが、それもこの物語を楽しむのに関係ないことである。 けれど、読んだ子どもの心には、お金をやりくりする大変さや、その中で明るく正直に生きるラッグルス一家の善のエネルギーが蓄えられていくだろう。そしてどこかでよりよく生きるための力になるに違いない。この物語は時代を超える優れた児童文学である。
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ごみさらい屋のお父さんと、洗濯屋のお母さん。 そして上は12歳から下は赤ん坊の子どもたち7人。うち双子が一組。 サザエさん一家以上に毎日がドタバタ。 働けど働けど、いつもお金に苦労しているラッグルス家。 夢見がちでのんきなお父さんと、現実的で働き者のお母さん。 子どもたちはみんなお母さんに怒られないように、とは思っている。 だって、めっちゃ怖いんだもの。 だけど、やっぱり怒られちゃうのよね。こどもだから。 お母さんの役に立ちたくて、お客さんのペチコートにアイロンをかけたら一瞬のうちにペチコートが縮んじゃった! 12歳の長女が仕出かしたこの一件。 今の日本だったら、良かれと思ってしてくれたことと笑って許されるかもしれませんが、母ちゃんはものすごく怒ります。 お母さんがいない時にアイロンを触ってはいけなかったこと、ましてやお客様のものに勝手に手を出して、預かったペチコートを台無しにして、お得意様を失わせるかもしれないようなことを仕出かして。 母ちゃんは長女・リリー・ローズに、自分でお客様に謝るように言います。 だって、母ちゃんは悪くないですからね。 悪いのはリリー・ローズです。 そうやって、子どもたちは自分の仕出かしたことの報いを受けることになるわけです。 結果的には、お客さまは笑って許してくれて、お土産に美味しいケーキとビスケットを持たせてくれます。 リリー・ローズは善行の難しさを思い返しながらも、家族にケーキを持ち帰る嬉しさも同時に感じるわけです。 これは、母ちゃんの言うことを聞かずによそ行きの帽子をかぶって出かけて、帽子を波に流されてしまった次女のケートも、川船に密航して海まで行った長男ジムもそう。 言うことを聞かない。失敗をする。 情け容赦なく母ちゃんは怒ります。 でも母ちゃんは子どもたちのことが大好きですし、子どもたちもそれを知っています。 母ちゃんが一生懸命働いて生活の糧を得ていることも、子どもたちは知っています。 だから子どもたちは母ちゃんを好きですし、自分の頭で考えてお手伝いをしたり、冒険をしたり、楽しく遊んだりするのです。 そう、彼らはみんな、自分で考えて行動するのです。 たとえ失敗しても。 失敗したら親は怒る。 親以外の大人が、彼らの良いところを見つけてほめて伸ばす。 イギリスの、労働階級の子どもたちの生活が初めて描かれた作品なのだそうです。 逞しく、したたかで、純真。 作者は元々画学生で、下町の子どもたちをデッサンしていたそうですが、その時の経験をもとに書かれたのがこの作品。 だから文章だけではなく挿絵もガーネットです。 訳は石井桃子ですが、さすがに今の子どもたちには古いと思います。 小学校低学年の子なら、この訳でもお母さんに読んでもらい難しい言葉の説明を受ければ大丈夫かと思いますが、ひとりで読むのならもう少し今風の訳語でないと。 昔子どもだった私は充分に楽しめましたが。 ってか、この本大好きだわ!
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