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日々是修行 現代人のための仏教一〇〇話 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/05/09 |
JAN | 9784480064851 |
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日々是修行
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商品レビュー
3.9
20件のお客様レビュー
コラムなので1話が短くて読みやすかった。筆者の主張、考えを短くまとめている。筆者の著書を読んだことがある人なら、あまり発見はないのでは。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もともとは朝日新聞に連載されていたコラムを下敷きに加筆修正されたものらしい。これまで読んだ本は、お釈迦様の仏教や法句教、涅槃経、法華経などお経をベースとした教え、それぞれの違いの紹介だったりしたので、佐々木先生本人が実際にどう思い、どう感じているかは推測の域を出ていなかったのですが、今回は科学者目線も持っている佐々木先生の目線での考えが随所に盛り込まれて、より頭の整理ができるような本でした。 特に、「私は釈迦の信者だが、輪廻の実在性は信じない」というのは、現代人としてのスタンスが明確で、ではお釈迦様の仏教に何を求めているのか、何をゴールとしているのかが垣間見れるような気がしました。先生の言葉によれば「努力によって精神を集中し、その力で智慧を獲得せよ。そうすれば必ず、世界を正しく理解できる。世界を正しく見ることができれば、利己的妄念から生ずる心の苦しみを消すことができる」ということですね。あと、「悟りが無ければ修行する意味がないなどと考える必要はない。少しずつでも、自分は良い方向に進んでいるという思いは、それだけで人生の素敵な財産である。理想を求めつつ、現実の一歩一歩を大切に歩む。気がつけば、それが釈迦の教えの実践になっているのである」というのもありがたい言葉。 あと、関係ないけど和尚と阿闍梨の語源が知れたのもありがたい。和尚はエルダー、阿闍梨は科目別講師ですね。 それから、先生は律の専門家として、律について述べているのだけど、これって、禅宗で言っている作法につながっているような気がする。曹洞宗では、生活のひとつひとつが修行ととらえられているので、それぞれにしっかりとした作法があると認識していて、これって律に近いのかなとか勝手に思ってしまいました。作法の方がもう少し細かいルールのような気はしたけど・・・ また、人間の認識は刹那刹那で切り替わっていて、これを一転に収束させることが精神集中というのも面白かった。 今まで学んだことと重なる部分も多かったけど、コラムなだけに視点が現代生活にあって、一つ一つが短編で読みやすいことも非常に良かったです。また、時々読み返したいと思いました。
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恥ずかしながら、宗教とは非現実的な事柄に大勢ですがることによって現実逃避するものという認識でしかなかった。 しかし、この本を読み、仏教(中でも仏教原理主義といわれる仏陀が説いた仏教)は、非現実的な神や死後の世界や輪廻を否定し、現実を生きるという苦行をいかに和らげるかということを...
恥ずかしながら、宗教とは非現実的な事柄に大勢ですがることによって現実逃避するものという認識でしかなかった。 しかし、この本を読み、仏教(中でも仏教原理主義といわれる仏陀が説いた仏教)は、非現実的な神や死後の世界や輪廻を否定し、現実を生きるという苦行をいかに和らげるかということを主題とした、心のコントロールを目的とした超現実的な宗教ないしは思考であることを知った。 私たちが歴史の授業で学んだ南無阿弥陀仏を唱えれば極楽浄土に行けるといった浄土宗のような仏教は、既に日本に伝わるまでの間、そして伝わった時の日本の状況によって大きく歪められた結果の産物であるが、それすらも仏教の大元の考えに寛容な姿勢があるため、同じ仏教として受け入れられているようである。 この超現実的かつ懐の深さが伺える仏教というものに、非常に奥深さを感じた。
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