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佐川君からの手紙 完全版 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2009/05/02 |
JAN | 9784309409573 |
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佐川君からの手紙 完全版
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
いや~、苦痛な読書時間だった。それなら止めちゃえよって、それこそ何回も自問自答しながら、「芥川賞」受賞作ってこともあり、それでも何とか読み続けたけど、残り三分の一はもう限界でした。”~手紙”はちょっと小説ぽくもあり、読んでるうち、良さが分かってくるんだろうと思っているままに終わり...
いや~、苦痛な読書時間だった。それなら止めちゃえよって、それこそ何回も自問自答しながら、「芥川賞」受賞作ってこともあり、それでも何とか読み続けたけど、残り三分の一はもう限界でした。”~手紙”はちょっと小説ぽくもあり、読んでるうち、良さが分かってくるんだろうと思っているままに終わり。後半に期待と思って読み進めても、前半の追記みたいな感じで、何ならもっと悪い。堪らなくなり、残り2編は飛ばし読みにしてしまいました。飛ばし読みしたところは、もちろん中身は残っていないけど、それ以外も大差ないという。頭が悪いせいってのを置いといても、物語として純粋にイケてないと思います。結局本作(とその周辺)で一番印象に残ったの、作者が大鶴義丹の父ってことでした(笑)
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夕方という淡い時間に、手紙に導かれ不明瞭なものを求めてパリに行ったら、本当に現実じゃなくなっちゃったのか。 手紙のやりとりがどこまで本物でどこから虚構なのかぜんぜん分からないよ。境界がぜんぜん分からないよ。 「御注意あそばせ」では、トランプゲームの説明が始まった辺りで訳がわから...
夕方という淡い時間に、手紙に導かれ不明瞭なものを求めてパリに行ったら、本当に現実じゃなくなっちゃったのか。 手紙のやりとりがどこまで本物でどこから虚構なのかぜんぜん分からないよ。境界がぜんぜん分からないよ。 「御注意あそばせ」では、トランプゲームの説明が始まった辺りで訳がわからなくなり一度挫折してしまってたんだが、何も考えずきちんと読んだら普通に面白く読めた。やはり毎回女性が魅力的。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1982年下半期芥川賞受賞作。芥川賞を新人作家の登竜門とするならば、これほどに新人離れのした新人も珍しい。確かに小説の分野に関してこそは新人であったかもしれないが、唐十郎といえば状況劇場(現在は唐組)を率いて、日本の演劇界を席巻した当人なのだから。その存在感はもう圧倒的である。さて当該の小説だが、どこまでが本当でどこからがフィクションであるのかが極めて曖昧である。迷妄模糊としているのだ。最初の佐川君からの手紙はあるいは事実であるのかもしれない。しかし、物語が進むほどに小説世界は「妖しく」変容して行くのだ。 唐十郎が書いたという先入観があるかも知れないが、小説世界は限りなく演劇的である。とりわけ、根幹に佐川君と唐氏の祖母とが直結するあたりは、もう彼の演劇世界そのものだ。
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