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近親相姦の家で

アナイス・ニン(著者), 木村淳子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 鳥影社
発売年月日 1995/06/01
JAN 9784886292247

近親相姦の家で

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2014/06/16

『日記 1931~34』を倒置し、置換し、4次元的なアクロバティックな方法で詩篇にしたものだ。ジェーンとアナイスはナジャ=アルベルチーヌと化したゴモラ的関係、弟に置換された父はドリアン・グレイのように幻想のアナイスと近親相姦を。アランディ博士の精神分析と占星術、凝視する仮面のデュ...

『日記 1931~34』を倒置し、置換し、4次元的なアクロバティックな方法で詩篇にしたものだ。ジェーンとアナイスはナジャ=アルベルチーヌと化したゴモラ的関係、弟に置換された父はドリアン・グレイのように幻想のアナイスと近親相姦を。アランディ博士の精神分析と占星術、凝視する仮面のデュシャン、現代のキリストに変容したアルトー。ひび割れた鏡は分裂した自己、踊るアナイス、ヘンリーは〈近親相姦の家〉か。目眩く色彩、冷たい鋼、ゴシック的美女、ビザンスに吹きつける暑く湿ったシムーン。死と苦痛と退廃。 ランボーの『地獄の季節』の影響もあるらしいが読んでないのでわからない。ミルボーの『責め苦の庭』は『ドリアン・グレイの肖像』日記に書いてあった。金井美恵子の『エオンタ』が似てる気がした。もしかしたら金井はアナイスの影響を受けてるのかな?グールドの『ブラームス間奏曲集,4つのバラード,2つのラプソディ』を聴きながら読んだ。 無名都市のように入り組んだ迷路とドルメンを持つビザンス。吹きつけるシムーンは死と退廃、苦痛と快楽を運ぶ。剥き出しの皮膚のない身体に食い込む砂。純粋無垢な恋をした人魚。美しかった声と引き換えに。ソドムとゴモラ。オピウム。詩人の狂気。

Posted by ブクログ

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