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広島東洋カープ60年史
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ベースボール・マガジン社 |
発売年月日 | 2009/05/22 |
JAN | 9784583616001 |
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広島東洋カープ60年史
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セリーグのお荷物球団と呼ばれていた広島カープが初優勝したのは1975年、今から30年以上前のことである。広島という土地に特に関係があるわけではないのだけれども、何故か広島カープのファンだった私は、当時かなり必死になってカープを応援したし、優勝が決まった時には本当に嬉しかった記憶が...
セリーグのお荷物球団と呼ばれていた広島カープが初優勝したのは1975年、今から30年以上前のことである。広島という土地に特に関係があるわけではないのだけれども、何故か広島カープのファンだった私は、当時かなり必死になってカープを応援したし、優勝が決まった時には本当に嬉しかった記憶がある。今回、あらためてこの本で広島カープの成績を見てみると、優勝するまでの間、3位に一度なったことがあるきりで、他の年は全てBクラス、最下位になった回数もおそらくセリーグでは一番多い、お荷物球団と呼ばれても仕方ないような成績だったことがよく分かる。初優勝を飾ったカープはその後、80年代の半ばまでにかけて、黄金時代と呼んでも良いような好成績をあげる。と同時に、山本浩二、衣笠、江夏、北別府、津田、高橋慶彦等々といった個性的な名選手が活躍する球団となった。ここ10年くらいはほとんど野球を見なくなったので比較のしようがないのだけれども、当時のカープの野球は面白く、東京に住んでいた私は神宮や後楽園や横浜球場などに何度か足を運んだ覚えがある。しかし、FA制度が導入されて以降、川口・江藤・金本・新井・黒田、等といった主力選手を軒並みに放出せざるを得なくなったカープは、その後不振にあえぐこととなる。黄金時代当事であっても、財政的に苦しい地方の球団がなんとかやりくりをして強いチームをつくり続けるのは並大抵のことではなかったのではないか、と思うのだが、財政力のある球団がおおよそ財政力の順番通りの成績をあげることが普通となった最近に比べると、まだまだ努力のし甲斐があった時代なのだろうな、と思う。仕方ないのかな、と思う反面で、そういう努力や工夫が及ばない構造になったプロ野球を見るのは少し寂しい気がしなくもない。
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