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シリーズ 明日の教室(1) 学級経営・基礎の基礎-教師の一日・一年
定価 ¥1,980
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぎょうせい |
発売年月日 | 2009/05/01 |
JAN | 9784324086841 |
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シリーズ 明日の教室(1)
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この本の使い方/注記 1つのテーマは8ページで構成しています。最初の2ページでそのテーマの「基本的な考え方」「主な失敗例」「ポイント」「この他に押さえたい活動」をまとめてあります。各テーマに参考文献有り。 第1章 教師の一日、第2章 教師の一年
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こういう本が必要とされている時代なのだという思いを強くする。 「明日の教室」研究会編集『シリーズ明日の教室 学級経営・基礎の基礎1「教師の一日・一年」』(ぎょうせい,2009年)を読む。 ありていに言えば,教師のマニュアル本である。 教師の朝起きてから(!)放課後までの1日...
こういう本が必要とされている時代なのだという思いを強くする。 「明日の教室」研究会編集『シリーズ明日の教室 学級経営・基礎の基礎1「教師の一日・一年」』(ぎょうせい,2009年)を読む。 ありていに言えば,教師のマニュアル本である。 教師の朝起きてから(!)放課後までの1日の身のこなし方,それと1年間の見通しについて8ページひとかたまりで書いてある。 似たような本が,ここ数年多く刊行されるようになってきた。私がこのBlogで紹介したのでは,山中伸之『できる教師のすごい習慣』,野中信行『新卒時代を生き抜く心得術60』,大前暁政『若い教師の成功術』あたりがそうだ。 こういうマニュアルの類が刊行されるというのは,読者である(主に若い)教師がこういう本を必要としているということもあるが,書き手である(主にデキる)教師が同胞に向けて何とかしなくちゃいけない!という強い思いもあるだろう。私には,こういうマニュアル本の出現には,読み手と書き手の教師相互の悲壮感みたいなものを感じずにはいられない。 振り返って,私が教師になった90年代の中ごろは,このような本は必要とされていなかったように思う。学校現場で教師が欲していたのは,いわゆる教育技術とか授業づくりというものだったように思う。実際,そういう本がよく売れていた。もちろん,今でもそれらは教師には必要とされていて,よく売れているだろう。ただ,教育技術や授業づくりだけじゃあ,今の教師は立ち行かなくなってきているということなのだろう。 そこで,教師の身のこなし方を朝起きてから放課後いたるまで,事細かにアドバイスするマニュアル本が出現してきたのだろう。すげえなあと思う。私には,書かれてあることはお節介もはなはだしいと思うけど,こういうアドバイスを求めている教師が多いということなのだろう。そして,学校現場のあちこちで後輩が狼狽する様子をみて,何とかしなくちゃいけない!と思うデキる教師たちが,こういう本を編集するのだろう。そんな読み手と書き手の構図に思いを馳せるとき,私は,今の教師のおかれているシンドさを思わずにはいられない。 つまりは,こういうことだ。 精神疾患で休職する教師は増加の一途をたどり,自分のまわりを見渡しても休職なんて当たり前,果ては自殺者までが出現するという過酷な学校現場の状況のなかで,それでも教師をやっていくには,どうしたらいいのか。そんなことを切実に思ったら,こんな本ができたということなのだ。 例えば,本書にはこんなアドバイスがある。「職員室との関係づくり」として,中休みには職員室に降りてきて他の教師と積極的に情報交換をしたほうがよい,と。 私は,この事例に,今置かれている教師の困難性が凝縮しているとみる。 こんなこと,わざわざ金出して本買って読んで身につけることじゃねえだろうよ。 中休みに職員室に降りてこないことが(もちろん,これは1つの象徴的な事例なのだが),他の教師の迷惑になっているかどうかがわからないなんて…。他の教員に積極的に話しかけることが自分の益になることがわからないなんて…。 つまり,こういうアドバイスを欲する読み手がいて,こういうアドバイスをしなくちゃいけない!と思う書き手がいるという構図なのだ。 私は,その構図を思うとき,現在の現場教師がおかれている双方の悲壮感を感じずにいられないのでした。 今後,こういう本は,教師の休職数と同様に減ることはないんでしょうなあ。
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