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ペリー艦隊日本遠征記(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 万来舎 |
発売年月日 | 2009/04/28 |
JAN | 9784901221344 |
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ペリー艦隊日本遠征記(上)
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商品レビュー
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日本の歴史を知らなすぎる自分に反省する。ペリーの黒船は突然来たわけではない。モリソン号からの流れがあり、必然的に来航した。当時、イギリス、オランダ、ロシア、中国の状況をきちんと分析できていれば、もっと適切に外交交渉ができていたと思う。そして、第二次世界大戦に巻き込まれることもなか...
日本の歴史を知らなすぎる自分に反省する。ペリーの黒船は突然来たわけではない。モリソン号からの流れがあり、必然的に来航した。当時、イギリス、オランダ、ロシア、中国の状況をきちんと分析できていれば、もっと適切に外交交渉ができていたと思う。そして、第二次世界大戦に巻き込まれることもなかったと思う。ペリーは、希望峰周りで来航していたことにも驚いた。
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開港150年を期して、最新訳の「ぺりー艦隊日本遠征記」が出版された。上下2巻、合計6,300円 函館の開港は1859年、その開港の端緒となったのがその5年前に来航したペリー艦隊との間で結ばれた「日米和親条約」(下田・箱館)であったことは有名な史実。 通商上の開港はさらに5年後...
開港150年を期して、最新訳の「ぺりー艦隊日本遠征記」が出版された。上下2巻、合計6,300円 函館の開港は1859年、その開港の端緒となったのがその5年前に来航したペリー艦隊との間で結ばれた「日米和親条約」(下田・箱館)であったことは有名な史実。 通商上の開港はさらに5年後に結ばれた「日米通商航海条約」による。 そのペリーは2回目の来航時、54年春に、新たに開港場に指定された下田に次いで、箱館にも町の検分に訪れている。 ペリー艦隊の出発から帰国までの全てを記録した大部の報告書は、米国議会の予算で1856年には刊行され、世界中の反響をよんだ。全3巻、うち航海の記録は1巻、他2巻はは星座や動植物の記録、図版、地図などを収める。 歴史著述家Hawksに編集を一切任せたことで、報告書特有の官僚臭があまりなく、客観的でありながら結構読みやすいものに仕上がったといえる。かなりの反響があって、急遽増刷したといわれるが、当時の欧米諸国での日本への関心の高さもうかがえる。 なにしろ版型も大きく、膨大な書物なので、その全体像が邦訳の形で日本で刊行されることは久しくなかった。それでも第一巻のみの邦訳は、全訳が,雄松堂版,岩波【文庫)版などで刊行されている他に簡約版が多数出ている。 1997年にはオフィス宮崎の編・訳(今回と同じ)が、原著と同じ版型で、全三巻の「完全版」を発行。学術的には大変貴重なものだが、なにしろ価格が高く(セットで15万円)、個人での購入には躊躇せざるをえなかった。 今回発行された「ペリー艦隊日本遠征記」は、この「完全版」のうちの第一巻の報告部分を版型を縮小(4X6版)して2巻構成としたもの。図版・地図はサイズこそ縮小だが全部収録しているという。価格も2冊で6,300円とかなり買いやすくなった。 既刊の短所を補いつつ本格的にして親しみやすい、普及版。 箱館は下巻の23章から出てくる。函館港、函館山、寺院(称名寺?)、弁天の坂(船見坂?)など、市内随所の描画も多数収録されている。 パンフレットに「横浜開港150周年を記念して」出版とあるのは、函館市民としてはちと悔しいところだが、この機会に函館におけるぺりー艦隊の活動を知ることも意義があるだろう。 150年前の箱館でぺりー一行が何を感じ、どう行動したか、読み物としてみ一級の出来。
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とても貴重な史料であると思う。 丁寧に細密に書かれている。 日本人としては、どうしても上から目線にいらっとすることもあるし 横暴であるなと感じるペリー提督の行為ではある。 また、飽く迄アメリカ側の目線であり、真偽不明のところがある。 スパイ政府と日本が呼ばれているのが意外に感じるし オランダ人が自分たちの利益の為にイギリス人を悪く言うなど 当時の世界情勢、各国の力関係なども理解できる。 フェートン号事件のくだりを読んでいて、 当時の役人の国防に対する目線、 失敗したら達しが来る前に自決をしてしまう責任感、判断力に 思わず現代の日本の政治家や国民と比較してしまい、溜息がでる。 決意の上で仕事につくということが、普通ではない現代だ。 祖国がなくなっても日本の出島で翻っていたオランダ国旗。 小さなオランダ。不思議な因果。 そんな偶然のような必然で、歴史が形作られている。 繰り返し出てくるのは、日本人に対する 勇敢、誇り高い、寛容、気高い、勤勉、器用といった言葉たち。 教科書ではたった数行、武力に屈したとかペリーのお蔭といった書き方もあるが この遠征記から感じ取れるのはそんなことではない。 実際ペリーから大統領の親書を受け取る際にも 押し負けてばかりではなかった日本人のしたたかさを感じる。 日本人としての誇りを思い出せ。 改めてそう思わずにはいられない事実である。
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