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仏典をよむ 死からはじまる仏教史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/04/25 |
JAN | 9784103864028 |
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仏典をよむ
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
「仏典をよむ」という書名から、主要な仏典の解釈というか、そこに秘められた真理が解説されているのかと思って読んでみたが、良い意味で期待を裏切られた。 つまり、「仏典」そのものの解釈というより、それを包み込む社会的なコンテクスト、説教する側からだけではなく、それを受け止める庶民か...
「仏典をよむ」という書名から、主要な仏典の解釈というか、そこに秘められた真理が解説されているのかと思って読んでみたが、良い意味で期待を裏切られた。 つまり、「仏典」そのものの解釈というより、それを包み込む社会的なコンテクスト、説教する側からだけではなく、それを受け止める庶民からの視点を踏まえながら、解釈していくもの。 よって、日本の仏教が世俗的で、葬式仏教になっちゃているのを、単なる堕落ととらえるのではなく、日本の仏教思想がもともと持っていたベクトル(それは説教する側と受ける側の相互作用でうまれるのだが)のなかで読んで行くわけで、とてもスリリング。 あと、結構、ポスト構造主義的な問題意識をベースとした読みもあって、面白い。絶対的な他者としての死者といった視点とか、テクストの脱構築的な読みとか、デリダ的なところもある。また、仏典を現代の問題意識から読むのではなく、それが書かれた時代のなかでの読みをしていくことで、私たちの現代の考え方を相対化させていく試みは、フーコー的。 仏教研究のニューウェブかな?
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1度目を卒読し、あまり日をおかず、2回目を精読している。あせらずに、味わうように読むと、さらにまた深みが感じられてきて、興味は尽きない。
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仏教に関する知の水先案内人としては、現在、著者に勝る人はいないのではないか。 本書では、とくに第5章-天台智顗の摩訶止観-は圧巻。高踏深遠な内容が理路整然と語られ、経典などに詳しくなくともよく理解できる筆致は見事。
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