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愛するということ 角川ルビー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/04/27 |
JAN | 9784044544027 |
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愛するということ
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
デザイナーの壱は、毎年、恋人の命日の近い晴れた春の日になると、体調を崩す。 それは、ちょうどその時に恋人が亡くなってしまったから――。 ところが、そんな時、どうしてもそんな最悪な体調を押してでも参加したいと希望したコンペの席で、今は亡き恋人とよく似た声を持つ男・灰田に出会う。 彼は、急遽コンペに参加となった人間で、誰も彼の詳しい経歴を知らなかった。 そんな彼は、実はこのコンペの最高責任者であったようで、壱の作った案に注文を付け、せっかくの案が「再コンペ」になってしまう。 ついつい不安定な感情から、言い合いになってしまった灰田にどういう訳だか、壱は気に入られてしまい、翌日には灰田が壱の事務所を訪ねてくる。 当然のように居座る灰田は訪問の理由を尋ねても「特に理由はない」。 呆れる壱に、しばらくすると今度は「ここで働きたい」と灰田が言い出す。 堂考えても、一流のしかも外資系の起業の立場のある位置にいる人間にとって、従業員が壱も含めて三人しかいない職場に再就職したがるなんておかしすぎる、と思った壱が尋ねると、「この場所が気に入ったんだ」と答える。 何がなんだかわからないままに、再コンペへの時間だけが過ぎ、何とか再コンペで仕事をモノにしたけれど、今度は亡き恋人の命日が近づいてきて、例年のように壱は事務所にも現れず、自宅にこもりきりになってしまう。 事情を知らない灰田が心配になって自宅を訪ねると、そこにはよれよれになった壱と、大切に飾られた恋人とのツーショットの写真があった。 てっきり今も恋人が生きているものだと勘違いし、「恋人の看病してもらえ」と言い残して去った灰田だったが、しばらくしても出社してこない壱を心配し、事情を聞きだし、墓の前で佇む壱を保護した。 そのまま自宅に帰った壱と灰田だったが、思わず「好きだ」と告白してしまった灰田の声に昔の恋人を思い出した壱は、そのまま「勘違いしてもいい」という灰田の言葉に甘え、灰田に抱かれてしまう。 それではまずいと思った壱が、翌日「誰とも恋人になるつもりはない」と言った壱だけれども、逆に灰田に「すまないが、お前を諦めるつもりはない」と宣言されてしまう。 というような話でした。 実は灰田は、その筋では有名な投資ファンドの社長で、その仕事を本当に辞めちゃって壱のところに就職しようとするんだけど、壱はどう考えてもそれはまずいだろう……と言って止めるけれど、灰田は聞いちゃいなくて、勝手に仕事を辞めてあろうことか、最終的に履歴書を持ってやってくる。 壱のところの他の社員は、みんなデザイナーなので、経理とか営業とかやってくれるとなったら万々歳で、灰田はすっかり事務所に馴染んでるしで、結局反対するのは壱だけになるんだけど、壱には表向きじゃない理由もわかってるから、素直に「うん」と言えなくて。 でも、あることがあって最終的に「うん」と言ってしまうところで物語は終わっています。 なんというか、終わり方がいい。 あくまでもこの巻では、壱が「うん」と言ったのは壱の事務所で働くことであって、壱と付き合うとか恋人になるっていうことには一切「うん」って言ってないんですよ。 このスローさがいいなーと思いました。 だって、人間、そう簡単に亡くなってしまったからと言って、次の恋人を見つけられるわけじゃないし、その気持ちを整理できるわけじゃないから、そういう気持ちを大事に書いてくれてあるこの話はすっごくよかったです。 ただ、まだまだ謎がたくさんありそうですよね。 灰田が壱にだけ、そんなに執着している理由、とか。 どうして今回の仕事だけ、体調悪いのを押してまで壱が取ろうとしたのか、とか。 灰田も「この仕事は自分で直接関わりたかった」というようなことを口にしているから、その辺りが結局、灰田と壱の亡き恋人の声が似ている理由に繋がったりするんじゃないか……とか、勝手な妄想をしてみたり。 とにもかくにも、続きの含みの持たせ方が絶妙で個人的にはすっごくよかったです。 早く結論を知りたいような気もしますが、この二人にはこの距離でしばらくいてほしいような気もします。
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デザイナーの壱は仕事先で今は亡き恋人と同じ声の大企業の社長・灰田に出会う。恋人が亡くなった同じ季節に体調を崩してしまう壱にとっては辛い出会いだった。だが灰田は壱のデザイン事務所へ毎日顔を出して雇って欲しいとまで言い出す。 亡くなった恋人を思う余り、毎年体調を崩すという設定がつ...
デザイナーの壱は仕事先で今は亡き恋人と同じ声の大企業の社長・灰田に出会う。恋人が亡くなった同じ季節に体調を崩してしまう壱にとっては辛い出会いだった。だが灰田は壱のデザイン事務所へ毎日顔を出して雇って欲しいとまで言い出す。 亡くなった恋人を思う余り、毎年体調を崩すという設定がつい、別な先生を彷彿させて途中迄勘違いしそうでした。その先生はトラウマありきな先生なので。 それはともかく。 声が似てるだけで抱かれちゃうものかな?と違和感。私なら「声は似ていても抱き方が違う」とか思ってその行為に没頭出来ないような気がするのですけど。 続き物らしく、灰田を雇う事を伝えたところで終わりました。 人を愛するということはプラスの感情ばかりではなく、一緒にいることで出てくる負の感情を感じる前に以前の恋人を亡くした受け・壱が今後灰田との関係をどうやって育て愛していくかを丁寧に書いていきたい、とあとがきで先生は書かれています。また長い話しになるんだろうなぁ(ふぅ〜;)
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60代後半ぐらいの年配女性が、すっとそのコーナーに近づき この本を見つけるなり1冊手に取りさっとレジに向かう 1分もかからない思わぬ読者層の行動にびっくりした。 谷崎泉さんは話がしっかりしていてすぐ入り込めて テンポよく、切なく甘い、、胸キュンを今回も楽しめた。 本を購入したあの...
60代後半ぐらいの年配女性が、すっとそのコーナーに近づき この本を見つけるなり1冊手に取りさっとレジに向かう 1分もかからない思わぬ読者層の行動にびっくりした。 谷崎泉さんは話がしっかりしていてすぐ入り込めて テンポよく、切なく甘い、、胸キュンを今回も楽しめた。 本を購入したあの年配女性も続編 「好きになるということ」読んだのかしら?
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