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身体としての書物 Pieria Books
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京外国語大学出版会 |
発売年月日 | 2009/03/31 |
JAN | 9784904575024 |
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身体としての書物
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商品レビュー
3.4
7件のお客様レビュー
書物に「かかわる」、また、遅く読むことによって、新しい知のあり方、生き方を切り拓く視点をつかむ。 大学での講義録を産婆的にまとめた本。 ボルヘス、ジャベス、ベンヤミン、グリッサンを題材に、物に即し、手触りを感じながら、その根源をめざす。根源からは歩むべき光が萌すからだ。
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「身体としての書物」今福龍太 書物考講義録。 書物は世界の写像であり、書物を、人間がどのように捉えて、どのように編み・造り、対峙しているのかを解きほぐしていく一冊。 インターネットが、流れ、拡がっていく世界を写像しているのに対して、本は、その有限性をもって世界を写像している。す...
「身体としての書物」今福龍太 書物考講義録。 書物は世界の写像であり、書物を、人間がどのように捉えて、どのように編み・造り、対峙しているのかを解きほぐしていく一冊。 インターネットが、流れ、拡がっていく世界を写像しているのに対して、本は、その有限性をもって世界を写像している。すなわち、一個の人間が認識して表現することのできる世界を枠の中に閉じ込めることで、身体性と不可分に結びつくとともに、そこから繋がるリンクの有限性、ほとんど無限につづく書架の廻廊、一冊の本から得られる体験の不明瞭さ、そういった体験こそが、まさに私達自身の「世界」であることを表している。 序章・終章を含めて全14回の講義では、4人の思索家(ボルヘス、ジャベス、ベンヤミン、グリッサン)の著作と、自ら手を動かして造本する実践からなる。 ボルヘスにおいては書物の無限性と身体の拡張であること、ジャベスにおいては書物への内なる回帰、ベンヤミンでは圧倒的な他者としての書物、そしてグリッサンでは本の有限性に言及する。 全編をとおして、「本」そのものの物質としての性質とそれが内包する哲学に深く切り込む講義録で、大変読み応えのある一冊。(5)
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デジタルに移行していく過程でなされた様々な危惧は、今となっては取るに足らない出来事であったと、今になれば誰もが口を揃えて言う。ここで述べられている書物の”身体性”もデジタルで再現可能であり、また、"身体性"などという虚妄こそがデジタルと親和性が高いのだというこ...
デジタルに移行していく過程でなされた様々な危惧は、今となっては取るに足らない出来事であったと、今になれば誰もが口を揃えて言う。ここで述べられている書物の”身体性”もデジタルで再現可能であり、また、"身体性"などという虚妄こそがデジタルと親和性が高いのだということを人は知っている。この本の面白さは書物の身体性にあるのではなく、単純に作品読解の面白さである。
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