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最初に父が殺された
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最初に父が殺された

ルオン・ウン(著者)

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最初に父が殺された

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 無名舎/マクミランランゲージハウス
発売年月日 2000/09/10
JAN 9784895859363

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商品レビュー

4.4

6件のお客様レビュー

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2015/02/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

友人がカンボジアに行った話を聞いて、ポル・ポト政権下、何が起きていたのだろうか、ということで手にとった1冊。 ウン一家の記録である。だが、覚え書きに「体験は私個人のものであるが、何百万のカンボジア人のものと重なるだろう」とある。 読むことによって追体験し、もし自分がこの時代のカンボジアに生まれていたら…と考えること。 辛いとか悲しいとか一言で簡単に表せるものではないが、知らなくてはいけないことだと思った。 解説を読んでその思いはいっそう強くなった。 328P「彼女にいわせれば、祖国再建に奉仕することは、生き残った者の義務なのである。それは私たち日本人の義務でもあるだろう。日本はポル・ポト政権を承認した西側唯一の国で、七九年以降も長らくポル・ポト派を陰に陽に支援し続けた。」

Posted by ブクログ

2014/11/10

ポル・ポト体制下のカンボジアでは、たくさんの命が失われ、文化や歴史が白紙に戻され、教育は放棄され、いまだその爪痕は癒えたとはいえないだろう。 日本でもかなりの量の書籍が刊行されている(かなり絶版になっているので正確には「いた」だろうか)が、大量虐殺におびえる悲惨な生活や家族がひ...

ポル・ポト体制下のカンボジアでは、たくさんの命が失われ、文化や歴史が白紙に戻され、教育は放棄され、いまだその爪痕は癒えたとはいえないだろう。 日本でもかなりの量の書籍が刊行されている(かなり絶版になっているので正確には「いた」だろうか)が、大量虐殺におびえる悲惨な生活や家族がひとり、また一人と殺されていく恐怖、迫り来る飢餓はほぼすべての本で語られている。この本はしかし、その生活を生き抜いてきた少女の生々しい告発で、そこには静かな怒りと深い悲しみしかない。藤原ていの『流れる星は生きている』に近いかもしれないが、これは1970年代の話である。 いったいポル・ポト体制下のカンボジアとはいったいなんであったのか?そして、カンボジアはもう過去のものなのか?過去のものにしてもいいのだろうか?アウシュビッツが語り継がれ、ポル・ポトが忘れられていくのは、いったいどうしてなんだろう?

Posted by ブクログ

2013/01/25

ロン・ノル将軍政権下のカンボジアの首都プノンペン。憲兵隊勤務の 父と中国系の母の間に生まれた少女は、3人の兄とふたりの姉、 幼い妹に囲まれて裕福な暮らしを送っていた。 それはある日突然訪れた。都市生活者の強制移住だ。カンボジアは ポル・ポトが支配する恐怖の時代を迎えようとしてい...

ロン・ノル将軍政権下のカンボジアの首都プノンペン。憲兵隊勤務の 父と中国系の母の間に生まれた少女は、3人の兄とふたりの姉、 幼い妹に囲まれて裕福な暮らしを送っていた。 それはある日突然訪れた。都市生活者の強制移住だ。カンボジアは ポル・ポトが支配する恐怖の時代を迎えようとしていた。 軍人であったことを隠し、父は家族を守る為に力を尽くす。しかし、 それも長くは続かない。何の前触れもなくクメール・ルージュの兵士 に呼び出された父は、2度と帰って来ることはなかった。 本書は恐怖の時代を生き抜いた女性の回想録だ。政治的な解説は 一切ない。少女だった著者が体験し、目にし、耳にしたことが綴られ ている。 慢性的な飢えに苦しみ、死の恐怖に脅え、ポル・ポトとクメール・ ルージュの兵士へ向けられる煮えたぎるほどの憎悪。10歳にも 満たない少女が、何故、こんな感情を持たなければならなかった のだろう。 ポル・ポトがカンボジアを支配したのは僅か4年。その4年間に200万 とも300万とも言われる人々が飢餓や虐殺、病気等で亡くなっている。 悲劇という言葉だけでは表現し切れない、狂気の時代の体験は 読むのが辛かった。しかし、これが現実に起こったことなのだ。 著者だけの特別な体験ではない。この時代、多くの家族が同じ ような恐怖の時代を迎えていた。著者はばらばらになった兄弟 と運よく再会出来たが、そうではない家族もあったのだろうな。

Posted by ブクログ

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