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天皇はなぜ生き残ったか 新潮新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/04/20 |
JAN | 9784106103124 |
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天皇はなぜ生き残ったか
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天皇はなぜ生き残ったか
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商品レビュー
3.3
15件のお客様レビュー
武家政権時代には、天皇に権力はないが権威があったと言われる説を否定し、権力も権威もなく、祭祀の王でさえなくなっていたと著者はいう。 バサラ者たちは上皇にからかって弓矢を打つ始末。 ではなぜ天皇は生き残ったのか? 天皇の核心は「文化と情報」であり、武士たちが持たない伝統や教養を持...
武家政権時代には、天皇に権力はないが権威があったと言われる説を否定し、権力も権威もなく、祭祀の王でさえなくなっていたと著者はいう。 バサラ者たちは上皇にからかって弓矢を打つ始末。 ではなぜ天皇は生き残ったのか? 天皇の核心は「文化と情報」であり、武士たちが持たない伝統や教養を持つ存在が天皇だった。 戦国大名は朝廷も幕府も全く恐れず、自国のことだけを考えて統治していたが、元号は改元の情報を正確に掴み従っている事がこれを表す。 ただ信長は自ら文化を生み出す創造力を持ち、世界規模の最先端の情報を手にしていたので、天皇への畏敬の念はなかったと思われる。 目的のためには比叡山を焼き討ちできる人物。もし信長の政権がもう少し存続していれば天皇家は滅びた可能性がある。 秀吉は短期間に家康を打ち滅ぼす余裕がなかったために、政権作りに天皇と朝廷の仕組みを利用した。関白、大納言と差をつけて主従関係を設定した。 家康は朝鮮出兵の後始末やキリスト教対策、海外からの圧力、武士の統治などやるべき事が多く、新政権を作るために京都から離れた。 天皇は脅威にならないので禁中並公家諸法度で天皇は学問だけをするものとした。つまり文化と情報の王として江戸時代を生き抜くことになった。 では権力も権威もないそんな状況で、なぜ、江戸末期に尊王論が生まれたのか。 儒学者によって新たに見出されたと筆者は言う。儒学者は現実より理想を重視する。形式にも意味を考える彼らは武家の頂点にいる将軍職を授けている天皇の意味を考えた。 眼前の権力は嫌悪されるが、反対に、彼岸に位置する存在には淡く甘い期待が寄せられる。ましてそれが古い伝統を持ち雅やかな存在であったのでなおさらである。 天皇制賛美の論拠も天皇否定論の論拠も初めから結論ありきで、他者の論点を取り入れて新しい知見を得ることを目指していないが、このようにある種冷めた目で見た天皇論は新鮮であった。
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大嘗会もできない 最後に残った仕事は改元 将軍の代替わりには改元したが 天皇の代替わりに改元できないことがあったと 麒麟がくる、太平記を見ていたので正親町天皇や三条西実隆が出てきてもイメージができて面白かった
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自分の考えをもって歴史を語りたいですね 天皇家へのそんけいの念が薄いのか、身もふたもない事を書いていますが、武士の世界が成立、揺り戻しなどの政治的な激動を、ターニングポイントを明確に説明しているのでわかりやすい!
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