レポート・論文作成のための引用・参考文献の書き方

藤田節子【著】

• 販売会社／発売会社: 日外アソシエーツ
• 発売年月日: 2009/04/27
• JAN: 9784816921797

商品レビュー

2021/12/13

第１章　参照文献の役割（参照文献の役割
著作権法の規定　ほか）
第２章　書誌要素と表記法（書誌要素とは
書誌要素の４つのグループ　ほか）
第３章　主な書誌要素の解説（著者に関する書誌要素
標題に関する書誌要素　ほか）
第４章　参照文献の具体的な書き方（本章の読み方
具体例の探し方（索引の使い方）　ほか）
第５章　参照文献を書いてみよう（図書１冊
雑誌記事　ほか）

2012/03/29

これまで、引用文献・参考文献の書き方については、大学・大学院の「レポート・論文の書き方」の授業でも、「それぞれの分野で違うので、それぞれの分野の論文を参考にしてください。」という言い方しかされてこなかったと思う。実際、私もそのように教わってきた。
しかし私のように、複数の学問領域に関わる研究をする者にとっては、この教育の仕方は非常に困惑をもたらす。実際、私が見てきた論文の参考文献の書き方はほぼバラバラで、国内と海外でも違う。そんな中で博士論文の文献リストを書かなくてはならず、本当に苦労したことを思い出した。
ＳＩＳＴ（科学技術情報流通基準）に則った基準に基づいた引用文献・参考文献の書き方だが、これまで、学会誌の投稿規程を守る範囲で自己流にやってきた私のような者にとっては、あらためて、スッキリ１本通ったルールを見せられた気がして参考になる。
何よりも、これまで引用文献・参考文献での記載の仕方が曖昧だった「ウェブページ」はもちろん、「テレビ・ラジオ番組」「映像資料」「音楽」まで、引用文献・参考文献としての具体例が示されていて、今後、さまざまな形態、さまざまなリソースのデータを使う上で、手元に置いておくべき１冊だと思う。
そもそも文献の書誌情報はどこに書いてあるのか？どのように引用を行えばよいのか？など、レポート・論文を書き始めた人々にとっても有益な情報や練習問題もあるので、ぜひ大学生にも勧めたいと思う。

2011/11/21

資料の出典の書き方128例！

参照文献の書き方の新基準を、情報学のエキスパートが教えます
●レポート・論文を執筆する際に引用・参考にした文献の正確な書き方がわかります
●図書・雑誌記事だけでなく、新聞、判例、テレビ番組、音楽、Webサイトなど、様々な資料の書き方を事例を交えながら紹介（SIST02基準に準拠）
●実践力を養う練習問題付き
●簡単に引用・参考文献が作成できるテンプレートをネットで提供
（帯より）

参考文献の書き方は、多くのレポートの書き方を解説した本に載ってはいますが、基本の本と雑誌論文についての表記にとどまっているものが多いのではないでしょうか。例えば絵本を参考文献にしたときは、文章の著者と絵を描いた著者、どっちを優先するか？ページが書いてないが、どう表記するか？映像資料やWebページを参考文献とするときはどう表記すべきか、迷いそうな部分もしっかり回答が載っている「かゆいところに手が届く」一冊です。

「参考文献を見れば、その論文の質が分かる」と言われるほど、実はかなり重要な「参考文献」。もちろん、評価されるようないい文献を読むことが一番ですが、表記の仕方もしっかり押さえて、スマートな論文がかけたら、すてきだと思いませんか。

【今月のおすすめ / 2012年2月】