誇りあれ、日本よ 李登輝・沖縄訪問全記録

日本李登輝友の会【編】

• 販売会社／発売会社: まどか出版
• 発売年月日: 2009/04/29
• JAN: 9784944235469

商品レビュー

2010/11/14

李登輝の著書を読むのは久しぶりだ。
「武士道解題」を読んで数年が経つだろうか。
台湾には2度ほど足を運び、総統府の中も見学して、
日本であった頃の香を感じる旅をした。
日本の先人たちの精神を肌で感じたいのである。
台湾にはそれがある。

政権が変わり、あえて今の台湾に行こうとは思えないが、
なんとか精神的な支えを考える時間を持とうと
表題の本を購入した。amazonでは売り切れだったので別のルートで入手。
以下に心にとどめておきたいことを書いておこう。

日本人は、経済発展を追求するするだけでなく、
公に奉ずるという発想が大切。
社会正義の精神・公義の精神を取り戻して奮闘することが必要。

「かねがね若い人に申し上げたいことは、建学、教養、愛国、愛人民は、
終生学生のわれわれが学習しなければならない科目だ。
　人生、お金と権力は一時的なものに過ぎず、精神こそが生涯を貫いて
奮闘し、そして追及すべきものなのだ。（後略、71頁）

福沢諭吉の学問のすすめの「学問」は実学。

儒教は、善悪を定めた道徳でありながら、
死生観をはっきりさせていないため、
生きる異議と道徳の間にかなりのずれがある。
文字で書かれた宗教ともいわれる。

文明論之概略において
「国の独立は目的なり、
　国民の文明は此目的に達する術なり」と結論づけている。
学問のすすめも同じだ。

・・・・・・・

今の時代だからこそ、いや、いつの時代も、
国や民間を問わず、すべての組織は、
行動力がある本当のリーダーを求めている。
その作用は、組織が生きていく上で自然に起こる
生理現象のように思える。
ただ、生理現象が不健全であると、
組織の永続があやしくなる。

どのような主体でも、健康第一だ。
ということで、お酒を飲む量を控え、
週末のみにしている今日この頃。