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ここに学校をつくろう! たったひとりの決意が子どもたちに希望をもたらした
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2009/04/06 |
JAN | 9784569689463 |
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ここに学校をつくろう!
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パキスタンでの登山から帰る途中、道に迷ったグレッグ。親切に彼をもてなしてくれた村人たちのため、「ここに学校をつくろう」と決意します。アメリカに帰って資金集めに奔走し、パキスタンに戻りますが…。「してあげる」と思っていたグレッグは、村人たちに大切なことを教えてもらうのです。
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パキスタンに学校をつくる話。 米Amazon 2000-2009売り上げ第16位…と言いたいところだが、これは「Young Reader's Edition」。16位に入ったオリジナルの邦訳はなし。 文調が、「グレッグは~でした。」といったような、昔話ふうかと思うと、...
パキスタンに学校をつくる話。 米Amazon 2000-2009売り上げ第16位…と言いたいところだが、これは「Young Reader's Edition」。16位に入ったオリジナルの邦訳はなし。 文調が、「グレッグは~でした。」といったような、昔話ふうかと思うと、いきなりインタビュー形式で登場人物の心情が紹介されたり、非常に違和感があって読みにくく思った。 それが「Young Reader」なるものなのかは不明。 それはともかく、「マイクロソフトでは出会えなかった天職」の人は、マイクロソフトで培った経営手腕を活かしてバリバリと学校を建てて行ったのに対し、こちらは地道に、愚直に、それこそ石を一つずつ積み上げるようにして学校を建てている。 そのせいか、彼の関わった人々の心の動きがよく見えて、いたく感じ入ってしまった。 例えばこんなエピソード。 著者のグレッグがパキスタンに最初の学校をつくるとき、彼は現地の人に対し、こと細かに指示をした。それを見た村の長は彼を家に招き、茶を振る舞ってこう言う。 「もしあなたがバルティスタンで成功したかったら、私たちのやり方を尊重する必要がある。始めてあなたがバルティでお茶を飲むとき、あなたは見知らぬ人だ。二回目にお茶を飲むとき、あなたは大切な客。そして3回目のお茶を一緒に飲むときは、あなたは家族になっている。家族のためには、私たちはできることは何でもする。死ぬことさえもいとわない。」 「ドクター・グレッグ、あなたは三杯のお茶のための時間をつくらなければなりません。私たちは教育はないがおろかではない。」(p108) グレッグに、少なからずあった無学な者への偏見を、このように指摘する奥ゆかしさと、自尊心。 あるいは、ある夜、グレッグに長が語る内容。 コーランを手にして、「なんてきれいなコーランだと思わないかい?」「わしはこれが読めない。わしは、何も読めない。人生でこれほど悲しいことはない。この村の子供達がこの思いを味わわないためなら、何だってする。彼らが受けるべき教育を受けられるようにするためなら、どんな代償だって払う」(p113) 事実、この長は、「異教徒の学校を建てるなら代償をよこせ」という隣村の長の難癖も毅然としてはねのける。 「お前はこの村のために何もしてくれたことがない。この男(グレッグ)は、お前よりよほどすぐれたイスラム教徒だ。お前よりよほど尊敬に値する」(p111) そうして、村すべての富の半分にあたる羊12匹を差し出し、となり村の長を追い返したあと、村の住民に語る。 「悲しんではいけない。」「あの羊たちがみんな食べられてしまったずっとあとまでも、この学校はここに立っている。ハジ・メディは今日食べ物を得たかもしれないが、わしらの子供たちは永久に教育を受けられるのだ」 (p112) または、グレッグに莫大な寄付をした資産家のエピソード。 彼は白血病に侵され、余命いくばくもない。ついに出来上がった学校の写真を見た彼は、その場で古い友人に電話をかけてこう言う。 「俺だ。ジャンだよ」と、彼はフランス語で言いました。「俺は、カラコルムに学校を建てたぞ」と、彼は吠えました。「この五十年でお前は何をやったかね?」(p128) 3/9読了
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ふとした縁でパキスタンに学校を建てると約束したアメリカ人青年グレッグ。様々な困難に襲われながらも、多くの人の共感と協力を得て、不可能と思われた「学校建設」をやりとげる。そしてそれは始まりに過ぎなかった。 イスラム教徒の心根のやさしさ、まっすぐな気持ちが心に響く。一人のアメリカ人が...
ふとした縁でパキスタンに学校を建てると約束したアメリカ人青年グレッグ。様々な困難に襲われながらも、多くの人の共感と協力を得て、不可能と思われた「学校建設」をやりとげる。そしてそれは始まりに過ぎなかった。 イスラム教徒の心根のやさしさ、まっすぐな気持ちが心に響く。一人のアメリカ人がどれほど大きな事を成し遂げたか、また、それを今も続けていることへの驚き。 わたしたちにできることはなんだろう? 子どもたちに伝えるべきことがここにある。
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