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ふたり狂い ハヤカワ・ミステリワールド
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ふたり狂い ハヤカワ・ミステリワールド

真梨幸子【著】

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ふたり狂い ハヤカワ・ミステリワールド

定価 ¥1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2009/03/25
JAN 9784152090140

ふたり狂い

¥220

商品レビュー

3.3

16件のお客様レビュー

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2018/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*この小説は自分のことを書いていると思いつめた男の危険な行動(「エロトマニア」)、マンションの惨劇がフラッシュバックして襲いかかる女の苦脳(「デジャヴュ」)、何者かが人の記憶操作をしていると勘繰った女の疑念(「ゴールデンアップル」)―正常な日常が歪んだ世界へ徐々にずれてゆき、狂気が複雑に絡み合う。人が壊れゆくその瞬間をじわりとあぶり出し、どろりとえぐり出す、渾身の連作短篇* 再読。前回読んだ時より歳を重ねた分、各々の狂気に寄り添いながらじっくり楽しめました。誰もが持っている勘違いや思い込みをここまで歪ませるとはさすが!何が正しくて、何が狂気なのか…じわじわくる真梨幸子ワールド、全開です。時系列や人物像が複雑なので、読み飛ばさずじっくり味わうのがお勧め。

Posted by ブクログ

2016/09/19

連作短編です。真梨幸子さんは【殺人鬼フジコの衝動】を読んでから何冊か読みましたが連作短編は初めてだったので、少し読んでいて混乱する部分もありましたが、とても読みやすく気づいたらあっという間に読み終わってました。相変わらずの真梨幸子さんらしい後味の悪い作品でした(いい意味で)

Posted by ブクログ

2016/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。結局真実は何なのか。何が正しいのか分からない。誰が狂っているのか、誰が正しいのか。連作短編というか、ちょっとずつ登場人物がかぶっている。時代が前後するのでミスリードされる。というか、最後まで正解はない。最後の『フォリ・ア・ドゥ』感応精神病、あるいは二人狂い、だって。感応精神病、昔辞書で調べたな。実際に起きた事件で藤沢悪祓いバラバラ殺人事件が紹介されててネットで見てみた。初めて知った事件だったわ。ほんと、現実は小説よりも奇なり。この作者にしてはグロイ描写がなくて初心者も読みやすいと思う。エロトマニア(熱情精神病、あるいは恋愛妄想)、カリギュラ効果(禁止されるとついその行為をやってみたくなる心理状態)とか、各章のタイトルが興味深いのも非常に好きだ。

Posted by ブクログ

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