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ふたり狂い の商品レビュー

3.3

16件のお客様レビュー

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    1

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    8

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2018/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*この小説は自分のことを書いていると思いつめた男の危険な行動(「エロトマニア」)、マンションの惨劇がフラッシュバックして襲いかかる女の苦脳(「デジャヴュ」)、何者かが人の記憶操作をしていると勘繰った女の疑念(「ゴールデンアップル」)―正常な日常が歪んだ世界へ徐々にずれてゆき、狂気が複雑に絡み合う。人が壊れゆくその瞬間をじわりとあぶり出し、どろりとえぐり出す、渾身の連作短篇* 再読。前回読んだ時より歳を重ねた分、各々の狂気に寄り添いながらじっくり楽しめました。誰もが持っている勘違いや思い込みをここまで歪ませるとはさすが!何が正しくて、何が狂気なのか…じわじわくる真梨幸子ワールド、全開です。時系列や人物像が複雑なので、読み飛ばさずじっくり味わうのがお勧め。

Posted byブクログ

2016/09/19

連作短編です。真梨幸子さんは【殺人鬼フジコの衝動】を読んでから何冊か読みましたが連作短編は初めてだったので、少し読んでいて混乱する部分もありましたが、とても読みやすく気づいたらあっという間に読み終わってました。相変わらずの真梨幸子さんらしい後味の悪い作品でした(いい意味で)

Posted byブクログ

2016/02/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

面白かった。結局真実は何なのか。何が正しいのか分からない。誰が狂っているのか、誰が正しいのか。連作短編というか、ちょっとずつ登場人物がかぶっている。時代が前後するのでミスリードされる。というか、最後まで正解はない。最後の『フォリ・ア・ドゥ』感応精神病、あるいは二人狂い、だって。感応精神病、昔辞書で調べたな。実際に起きた事件で藤沢悪祓いバラバラ殺人事件が紹介されててネットで見てみた。初めて知った事件だったわ。ほんと、現実は小説よりも奇なり。この作者にしてはグロイ描写がなくて初心者も読みやすいと思う。エロトマニア(熱情精神病、あるいは恋愛妄想)、カリギュラ効果(禁止されるとついその行為をやってみたくなる心理状態)とか、各章のタイトルが興味深いのも非常に好きだ。

Posted byブクログ

2014/11/11

連作もの  とてもわかりやすい短編が繋がっていく。さほどグロくもなく平坦に読めるのが良いところ。  ただし読み手が風邪気味で集中力に欠けたため、一部意味不明の作品あり。狂気がテーマなんだが、オチがスッキリしなかった作品もあったということ。  この作家さんは文書もさることな...

連作もの  とてもわかりやすい短編が繋がっていく。さほどグロくもなく平坦に読めるのが良いところ。  ただし読み手が風邪気味で集中力に欠けたため、一部意味不明の作品あり。狂気がテーマなんだが、オチがスッキリしなかった作品もあったということ。  この作家さんは文書もさることながら、組立が極めて高度で緻密。心して読まないと置いてけぼりにされる。でもというか、だから楽しい。

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2014/03/13

連作短編集。 というか全体通してひとつの話な感じ。 売れない芸人川上、彼との恋愛を書く作家ミサキ、勤め先のメンチカツ屋などを中心にストーリーが展開していくんだけど、 あまりにみんながフツーにおかしな人で(ていうかおかしくなっちゃう) どこがホントの話で、誰はまともなのかがわか...

連作短編集。 というか全体通してひとつの話な感じ。 売れない芸人川上、彼との恋愛を書く作家ミサキ、勤め先のメンチカツ屋などを中心にストーリーが展開していくんだけど、 あまりにみんながフツーにおかしな人で(ていうかおかしくなっちゃう) どこがホントの話で、誰はまともなのかがわからない!! フツーの人って、実はみんないつでもおかしくなる準備できてるんだな。 この人の本、初めて読むなーと思ってたら、 「孤虫症」「殺人鬼フジコ」の人だったのか!

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2013/06/22

内容(「BOOK」データベースより) この小説は自分のことを書いていると思いつめた男の危険な行動(「エロトマニア」)、マンションの惨劇がフラッシュバックして襲いかかる女の苦脳(「デジャヴュ」)、何者かが人の記憶操作をしていると勘繰った女の疑念(「ゴールデンアップル」)―正常な日常...

内容(「BOOK」データベースより) この小説は自分のことを書いていると思いつめた男の危険な行動(「エロトマニア」)、マンションの惨劇がフラッシュバックして襲いかかる女の苦脳(「デジャヴュ」)、何者かが人の記憶操作をしていると勘繰った女の疑念(「ゴールデンアップル」)―正常な日常が歪んだ世界へ徐々にずれてゆき、狂気が複雑に絡み合う。人が壊れゆくその瞬間をじわりとあぶり出し、どろりとえぐり出す、渾身の連作短篇。

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2012/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連作ミステリかな?狂ってる人の話が連作で続いていきます。こういうの大好物な私。面白くて一気読みでした。非常に面白かったんだけど・・・意味がわからん(笑)結局誰がまともなの?それとも全員クレイジー?いつかもう1回読み直したい・・・

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2012/09/13

全ての話がどれもリンクしていて面白い。いろんな「狂った」人が出てくるけど、どれも身近にありそうだったり、もしかしたら自分もなるかもで怖い。

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2012/05/13

短編集ですが、それぞれの話が複雑に絡み合っている上に時系列もばらばらなので、若干こんがらがってくる。読んでいるうちに一体誰がまともで誰が狂っているのかわからなくなって疑心暗鬼に陥りそうでした。 「更年期少女」も面白かったけど、真梨幸子さんは病んだ女を書くのが上手いなぁ。怖いけど面...

短編集ですが、それぞれの話が複雑に絡み合っている上に時系列もばらばらなので、若干こんがらがってくる。読んでいるうちに一体誰がまともで誰が狂っているのかわからなくなって疑心暗鬼に陥りそうでした。 「更年期少女」も面白かったけど、真梨幸子さんは病んだ女を書くのが上手いなぁ。怖いけど面白い。これがイヤミスってやつか。嫌いじゃない。

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2011/12/09

この人の怖さは、ハマる。 これもおもしろかったー! 日常にありうる狂気。 狂ってる人は、怖い。

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