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理系バカと文系バカ PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2009/03/30 |
JAN | 9784569706436 |
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理系バカと文系バカ
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商品レビュー
3.4
90件のお客様レビュー
ひどく偏った内容に思えた。 理系はコミュニケーション下手で文系はフィクションを好むとか。 なんという偏見…決めつけは良くないぞ。 大学の研究室(化学)の先生はめちゃくちゃ話上手だったし、 いわゆる「文系」の人でも冷静に論理的に分析したり数字を扱ったり、 私の周りには多方面に優れ...
ひどく偏った内容に思えた。 理系はコミュニケーション下手で文系はフィクションを好むとか。 なんという偏見…決めつけは良くないぞ。 大学の研究室(化学)の先生はめちゃくちゃ話上手だったし、 いわゆる「文系」の人でも冷静に論理的に分析したり数字を扱ったり、 私の周りには多方面に優れた人が多い。 「理系だから」とか「文系だから」とかで決めつけるのではなく、 その人個人を見ていこうと思う。今後も。
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日本人は中学から高校に進学する頃から「理系」と「文系」に大別されるようになり、それは大人になってからも「理系人間」「文系人間」とずっと尾を引くのだが、そもそもこの分け方は明治時代の旧制高校から始まったと言われている。サイエンスライターの竹内氏と、その友人で放送作家の嵯峨野氏の2人...
日本人は中学から高校に進学する頃から「理系」と「文系」に大別されるようになり、それは大人になってからも「理系人間」「文系人間」とずっと尾を引くのだが、そもそもこの分け方は明治時代の旧制高校から始まったと言われている。サイエンスライターの竹内氏と、その友人で放送作家の嵯峨野氏の2人がステレオタイプな「理系」「文系」の特徴を分析し、両者の垣根を取っ払ってバランスの良い知性のあり方を考える。日本では文系人間の方が理系人間よりも多く、「理系センス」が足りないと説き、「文系だから」・「理系だから」と自分を型にはめる事を良しとせず、その思い込みから脱出して分離融合のセンスを磨くためのノウハウを伝授する。
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大仰なタイトルですが、実際の内容は「日本には科学的思考が出来る人材が不足している」です。文系/理系の定義は橋爪大三郎先生の著作が引用されています。それによると、明治時代に旧制高校が予算のかかる学問を理系、そうでないものを文系として(学生数を絞るために)数学試験で振り分けたものだそ...
大仰なタイトルですが、実際の内容は「日本には科学的思考が出来る人材が不足している」です。文系/理系の定義は橋爪大三郎先生の著作が引用されています。それによると、明治時代に旧制高校が予算のかかる学問を理系、そうでないものを文系として(学生数を絞るために)数学試験で振り分けたものだそうです。こちらの定義からも分かりますが、文系に非科学的という意味合いはないはずです。しかし本書では、理系=科学的、文系=非科学的という文脈で議論が進んでいます。たしかに、一般的な認識ではそういった側面もあるかもしれません。理系が科学的なのも間違いはないでしょう。ただ、本書は「理系を目指せ」ではなく「分離統合を目指すべき」という作者の主張で締められています。文脈/理系どちらも取り扱う以上は文系について偏った認識で語るべきではないと思いました。 タイトルの「○○バカ」の時点で警戒しておくべきだったのですが、書籍としての体裁を取るためか極端な表現が多いことが非常に気になりました。例えば、○○バカの問題点が列挙されているのですが、内容は「○○バカは感動するポイントがズレている」といったものです。分離統合で矯正されるものでも、そもそも問題でもないだろうと思います。 文系/理系の扱いや表現が気になる本書ですが、科学と一般人を繋ぐ科学コミュニケーターの必要性や、義務教育の範囲の知識を日常に活かす理系センスの考え方、間主観性など学ぶことがないわけはありません。生物学者には物理アレルギーがある方がいるが、物理学者にはないため『サイエンス』の編集長は物理学出身が多いという話は初めて知りました。本書を読む場合は、科学について取り上げた書籍やネット記事に一度目を通しておくことをオススメします。
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