強くなる近道 力学でひもとく格闘技

谷本道哉, 荒川裕志【共著】

• 販売会社／発売会社: ベースボール・マガジン社
• 発売年月日: 2009/02/24
• JAN: 9784583101187

商品レビュー

2015/06/30

難しいことも書かれているのと、必要のないところはあったけど、必要で参考になる部分も多かった。

蹴る時はやはり腕の振りが重要。

パンチと蹴りを行う動作の時意識しておくべきところは
「1、腕と蹴り足は脱力させておき、まず力強く骨盤を回転させる」
それに続いて
「2、1にやや遅れて、関節間力とSSCのバネを意識して幹から腕を降り出す」ことの2点。
この体幹に近い部位から末端にかかて順に力を伝えていく動きがPDSと言う。

打撃を当てる場所(対象物)によって伝わる力が変わる。
頭部のような軽くて揺れ動きやすい対象物にはスピードの打撃を。
腹部のような動かない対象物には重い打撃を。
風船に思い打撃を加えようとしても「暖簾に腕押し」になるし、
冷蔵庫にムチで打撃を加えてもビクとしないし、
対象物に合った打撃の加え方がある。

持久力の貯金期間は短いのに対し、
筋肉はすぐには付かないけど、その分落ちる速度も遅い。

2014/08/13

がむしゃらから合理的に。
この本で興味を持った点をもとに実際に練習してみたいと思った。
理屈を理解した上で練習を繰り返すことによって体に動作を覚え込ませる。
つまり、試行錯誤での繰り返し練習だけではなく、動作の正しい理屈を知ることで早く合理的に練習できるということを訴えている。
今まで練習してきた中で自然と身に付いていたものもあったが、理屈を頭にいれて各動作をすることで気がつかなかったことも気づかせてくれた。

興味を持ったポイント
左構えでの説明

右突きの場合
1.右足のけりだし。右足を外にひねりながらけり出す。これにより骨盤は左回転しながら前方に押し出される
続いて左足を踏み込む。
これによって骨盤の左側にブレーキがかかりさらに骨盤に左回転がかかる。
2.踏み込んだ左足の内股をしめることでさらに骨盤を左に回転させる。
3.最後に踏み込んだ左足の踏ん張りによって骨盤の回転運動にブレーキをかける。壁。

左突きの場合
1.前方に踏み込んで体全体にパンチと同じ前方向の運動量を持たせる
2.踏み込んだ左足を外にひねって骨盤を右回転させる
3.踏み込んだ左足の踏ん張りによって骨盤の回転運動にブレーキをかける。壁。

2014/08/12

威力のある打撃、組技の物理からの説明、「理屈」に基づく科学的なトレーニングまで。

面白い。

コークスクリューについて、きちんと書いてあるのは初めて見たかな？
ブーメランフックは絶対変だもん。