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夏の水の半魚人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 扶桑社 |
発売年月日 | 2009/02/28 |
JAN | 9784594058784 |
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夏の水の半魚人
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商品レビュー
2.8
21件のお客様レビュー
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品川に住む小5の少年の日常。 魚と会話が出来たと話す母がつけた、魚彦という僕の名前。 愛知から引っ越してきた風変わりな海子の存在。 車椅子に乗る物知りで仲の良い今田。 斉藤の弟のキンは自分を慕ってくれて可愛いと思うけれど、男として扱ってやらねばと思う気持ち。 今田たちと喧嘩して、謝ることができないままの夏休み。 子供ながらの世界が、確かにそこにある。 大人になったら忘れてしまいそうな気持ち。 最後が不完全燃焼気味。。。
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まるでほんとうに小学生の主人公が書いたような文章で終始する。拙く単純な言葉遣い、だけどなぜか飽きがこず、子どもならではの視点にふとはっとさせられる。純粋すぎる子ども残酷さに奇妙な人物の言動が混ざり合い、ホラー映画を見ているときようなひんやりとした恐怖感が背後に迫る。その生々しさに...
まるでほんとうに小学生の主人公が書いたような文章で終始する。拙く単純な言葉遣い、だけどなぜか飽きがこず、子どもならではの視点にふとはっとさせられる。純粋すぎる子ども残酷さに奇妙な人物の言動が混ざり合い、ホラー映画を見ているときようなひんやりとした恐怖感が背後に迫る。その生々しさに感服である。
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まず酒井駒子さんの装画が美しくて、物語の雰囲気にぴったりの佇まいだと思う。 魚彦や海子という名前、車椅子の少年、小学生の頃の懐かしい遊び、液体を満たしていたガラスの破片だけで作られる願いの叶う魔法の人形、東京湾に面した人工的な海、お祭りの屋台で売られているビニールに入れられた短...
まず酒井駒子さんの装画が美しくて、物語の雰囲気にぴったりの佇まいだと思う。 魚彦や海子という名前、車椅子の少年、小学生の頃の懐かしい遊び、液体を満たしていたガラスの破片だけで作られる願いの叶う魔法の人形、東京湾に面した人工的な海、お祭りの屋台で売られているビニールに入れられた短命の金魚… 東京の品川が物語の舞台なせいか、ノスタルジックでいてどこか無機質さも感じさせるような不思議な印象を受ける。 大人が思っているよりも子どもは色々なことを考えているし、理解している。 この年代の頃もっていた純粋さや、ごく自然に飼い慣らしていたある種の残酷さを思い出した。 ビー玉越しに世界を覗いたような透明さ、窒息しそうな湿度を感じる。 海子のことをもっと知りたかったなと思った。 彼女の体質の訳や、引っ越してきた理由なんかを。 でもそれは別に明かされなくても良いことなのかもしれない。 彼女のことを考えるとなんだか胸がぎゅっとなる。 そんな女の子だった。
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