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ホテル・ルワンダの男
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ホテル・ルワンダの男

ポールルセサバギナ【著】, 堀川志野舞【訳】

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ホテル・ルワンダの男

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ヴィレッジブックス
発売年月日 2009/02/28
JAN 9784863320253

ホテル・ルワンダの男

¥385

商品レビュー

4.6

12件のお客様レビュー

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2023/01/28

ルワンダで虐殺があったことは知ってはいたが、その規模や原因について全く知らなかった。 一部の人間の保身や扇動によって住民が暴徒化していく様子、殺人が当たり前の作業に落ちていく様子などの考察を経験者からの視点で知ることができた。 逆に、実際に虐殺を実行した側の同じような書籍があれば...

ルワンダで虐殺があったことは知ってはいたが、その規模や原因について全く知らなかった。 一部の人間の保身や扇動によって住民が暴徒化していく様子、殺人が当たり前の作業に落ちていく様子などの考察を経験者からの視点で知ることができた。 逆に、実際に虐殺を実行した側の同じような書籍があれば読んでみたいとも思った。。

Posted by ブクログ

2022/05/24

ウクライナ侵攻で連日のように虐殺が行われる実状を見聞き・今ではすっかり周知の言葉ジェノサイドの出来上がって行くストーリを語る箇所がある。 世界の警察❓アメリカ、時の大統領クリントンはルワンダを見捨てた・・アフリカを救う事によるメリットを見いだせなかったからか(後日、詫びを入れた...

ウクライナ侵攻で連日のように虐殺が行われる実状を見聞き・今ではすっかり周知の言葉ジェノサイドの出来上がって行くストーリを語る箇所がある。 世界の警察❓アメリカ、時の大統領クリントンはルワンダを見捨てた・・アフリカを救う事によるメリットを見いだせなかったからか(後日、詫びを入れたが、空港から一歩も出ずんスタイルで) 「ホテルルワンダ」の映画製作への筆者の想いが「サモア蘭」と言う筆致で語っているのが面白い。 かの映画を見たのは7年前、余りの衝撃で暫く脳に訛りの塊りが撃ち込まれた思いだった。 あれだけの状況を経ての筆者、映画ではきちんとスーツを着たホテルマン(じっさいはホテルミルコリン)の人物像が文面から浮かび上がる。驚くほど抑えた筆致と冷静な分析、それを先祖代々伝えて来たアフリカの歴史。 100日間で80万人の人々が鉈で一撃のもとに殺戮されて行った。ツチ族もフツ族も説明によると「混じり合ってできた」民族。双方の親族も当然に入り乱れている。外見の違いは多少あれども、「違いを以って義務として」殺せと教えられた紛争。 いわゆる【先進国】と称されているエリアの国々からすると【後進国】と呼ぶ習わしがあるのも差別的と思っていただけに、この紛争が起きた当時のアメリカをはじめとし、国連の態度から見える空気感を見な学び取って欲しい。 ポールは父の教えを繰り返し、脳内でリフレインすることにより「目の前の事を見つめる事」を基とし、勇気をもって語ることで前えと進み続けた。言うは易く行う事のとてつもない困難さにみちみちた日々・・1200人の命を救った結果が光る

Posted by ブクログ

2017/03/29

2016年、広島に原爆が落ちた日に読んでいた本は 「ホテル・ルワンダの男」でした。 1994年の3月初めから5月半ばにかけて、 たった100日間の間に80万人のルワンダ人が虐殺された。 それも、銃や爆弾などによるものではなく、 大半がマチェーテと呼ばれる鉈(なた)で切り刻まれて。...

2016年、広島に原爆が落ちた日に読んでいた本は 「ホテル・ルワンダの男」でした。 1994年の3月初めから5月半ばにかけて、 たった100日間の間に80万人のルワンダ人が虐殺された。 それも、銃や爆弾などによるものではなく、 大半がマチェーテと呼ばれる鉈(なた)で切り刻まれて。 虐殺の時期の半ばには、 人が人を殺す理由は、憎しみでも自衛でも戦いでもなく、 「殺すことはスポーツのようになっていた」と ホテル・ルワンダの男は語ります。 この本は、ホテルの支配人として ホテルに1200名以上を匿い、76日間にわたって “言葉の力”で守り通したポール・ルセサバギナが この虐殺が起きた背景から、その時の現実、 そしてそんな行動が取れた理由を自ら分析し、書き上げた実話です。 (ちなみにホテル・ルワンダというホテルはなく 実際にはホテル・ミル・コリン) 100日間で80万人が、一人ずつ鉈で切り刻まれて、殺された。 隣人の手によって、あるいは家族の手で。 きっかけはラジオの「義務を果たせ」だったとポールは言います。 対立する民族を殺すことは、「義務」と捉えられ 人々はせっせと、その仕事に励んだというわけです。 原因は、「歴史に刻まれた民族的な対立」と言われます。 かつて支配者階級だった、長身のツチ族と その支配から脱した、背が低く鼻が平らな元農民階級のフツ族。 でも、民族の区分は言い習わしのようなもので遺伝的な違いはなく 婚姻も自由にできたし、混じり合って普通に暮らしていました。 それが、列強のアフリカ支配政策によって 「フツ・ツチの違いを意識せよ」と焚きつけられ、 フツ革命によって、ツチの一部が追い出される。 そして支配者となった大統領が自らの地位を守るためにツチ差別を断行。 その大統領の暗殺がツチのせいとされ、 悪意をはらんだラジオによる「義務を果たせ」の叫びに人々は熱狂した。 これがルワンダ大虐殺の原因と、ポールは説明しています。 無残すぎる殺され方をした死体が街のあちこちに積み上がり 死体のバリケードが築かれる。 お金をもつのは殺されないためではなく 「せめて鉈による惨殺ではなく、銃殺してもらう慈悲を乞うため」。 そんな中、ポールはホテルの支配人として働き続けます。 彼がどんな決意をし、信念をもち、 どうやって1200人以上の「殺されるべき人」を 救うことができたのかは、この本に敬意を表して書きません。 私が教えてもらったのは、ポールの人間観。 「誰にでも厳しい面と穏やかな面があり、 どちらか一方がその人を支配しているわけではない。 その人の特定の行動だけに注目して こんな人間だと決めつけてしまうのは危険なことだ」。 コーヒーにミルクを注いだときのように 人の中には、白い部分と黒い部分が混在している。 それを白だ黒だと決めつけるのはもちろん、 ストローで乱暴に混ぜてミルクコーヒー色と断定するような、 そんな単純な3色分類を、自分はどれだけしているのか。 むしろしなかったことがあるのか。 ツチ/フツという極端に単純化された民族対立の最中にあり、 あるいは信じられないスピードで進む虐殺を前に 人間には穏やかな面があると信じ、 そこに触れることができれば、生きる道があると信じることが ポールにはなぜ、可能だったのでしょう。 「過去」に基づいて、あるいはより良い「未来」を選ぶために 判断する、あるいは決めつけるのは とても高度な技術です。 でも、何かを決めつけないで、時間をとって 目の前の「今」を、人を見ることのほうが 勇気のいることなのだと、 この頃、よく考えています。 100日間で80万人がルワンダで死んだ。 このことから学び、 心を、頭を動かされたことが 本当にありがたいと思った8月6日でした。

Posted by ブクログ

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