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科学の世界と心の哲学 心は科学で解明できるか 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/02/25 |
JAN | 9784121019868 |
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科学の世界と心の哲学
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デカルトの研究者である著者が、現代の心の哲学における問題に対して、批判的な観点に立って考察を展開している本です。 本書ではまず、デカルトによって自然科学の基礎となる哲学的な立場がどのように築かれたのかということが解説されています。著者によれば、デカルトは日常的な経験の世界に寄り...
デカルトの研究者である著者が、現代の心の哲学における問題に対して、批判的な観点に立って考察を展開している本です。 本書ではまず、デカルトによって自然科学の基礎となる哲学的な立場がどのように築かれたのかということが解説されています。著者によれば、デカルトは日常的な経験の世界に寄り添うアリストテレスの自然学を否定し、数学的に記述可能な自然科学的世界像を基礎づける仕事を果たしました。著者はこのような哲学上の立場を敷衍して、科学理論の客観性を擁護します。 つづいて著者はふたたびデカルトの思想に立ち返り、一方では精神と延長を明確に区別する心身分離の立場から二元論的世界観を語っていたデカルトが、他方で心身合一の立場から議論をおこなっていたことを紹介し、後者の立場を前者の立場へと還元することはできないと主張します。そして、物的一元論の立場に立つ現代の心の哲学が、一人称の観点から見られた心のありかたを説明することはできないと批判しています。 自然科学についての哲学的考察など、興味深い論点をいくつも含んでいる本だったように思います。かつて著者は大森荘蔵に、デカルトの思想では心身分離と心身合一の両方の立場を認めていたと述べたところ、「両方認めるとはきたねえ」といわれたと、どこかで述べていた記憶があるのですが、本書の物的一元論に対する批判はあくまで批判にすぎず、これによって問題が解決されたとはいいがたいのではないかと感じてしまいました。
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面白かった! 特に前半の科学哲学の部分。 科学哲学をまともに勉強したことが無かったので、アリストテレスの自然学に始まりガリレオやデカルトの創始した近代科学の革新性など、勉強になることが非常に多かった。 後半の心の哲学については、形而上的な存在である「心」に対して科学がどこまで...
面白かった! 特に前半の科学哲学の部分。 科学哲学をまともに勉強したことが無かったので、アリストテレスの自然学に始まりガリレオやデカルトの創始した近代科学の革新性など、勉強になることが非常に多かった。 後半の心の哲学については、形而上的な存在である「心」に対して科学がどこまでリーチするかを論証していて、なかなか面白かった。 デカルトの心身二元論から発した哲学のアポリアを中心に、その周辺を掘りまくる形式。 小林道夫はデカルトの研究者なのかな? 何にせよ、科学哲学について勉強するために取った本としては、かなり満足でした。
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デカルトに取り憑かれて二元論から抜け出せなくなった 悲惨な哲学者の本。 「私は疑う。だから心は存在する。」って、 「疑う」事だって思考のバリエーションの1つに過ぎないんじゃないの。 デカルトが自然科学の祖であることを頼みの綱にして、 彼の二元論を否定するなんて自然科学も否定す...
デカルトに取り憑かれて二元論から抜け出せなくなった 悲惨な哲学者の本。 「私は疑う。だから心は存在する。」って、 「疑う」事だって思考のバリエーションの1つに過ぎないんじゃないの。 デカルトが自然科学の祖であることを頼みの綱にして、 彼の二元論を否定するなんて自然科学も否定する気か?なんていう くだらないレトリックに頼りながら、 手っ取り早く反論しやすい理屈を否定することで、自分の正しさを証明しようとする。 そんなただの言葉遊びに終始した本。 こういうことしてるから哲学が暇人の趣味だなんて 思われてしまうんだってのに。まったく。
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