えむえむっ！(7) MF文庫J

松野秋鳴(著者), QP:flapper(著者)

• 販売会社／発売会社: メディアファクトリー
• 発売年月日: 2009/02/01
• JAN: 9784840126656

商品レビュー

2009/02/24

〈カカオ・クラッシャー〉vs〈乙女の気概〉

[ＤＳＫ]

巻頭カラーイラストの裏表を見て、この娘が誰かすぐには判らなかった。しかも他社作品『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』のパロディまである。ここまで取り上げられるほど彼（？）は活躍していないが大サービスであろう。本巻はまるごとバレンタインデーであり戦争である。この日を楽しみにしている人としていない人、楽しみにできる人とできない人との不毛な争いが少しイタい……こんなことで学校を破壊するなよ……。第二ボランティア部への久方振りの依頼で舞い上がる石動先輩の気持ちも、依頼者の境遇を見かねての判断も理解できるのだが、いくら依頼とはいえ先輩ってバレンタインデーにこうも無頓着だったの？という疑問も生じた。嵐子との全面対決を演出するためとはいえ少々違和感がある。そのため、バレンタインデーの大切さを訴える嵐子に対して悪役のポジションに位置してしまったようである。先輩と嵐子の陣営双方に他のメンバーが効果的に配されており、きちんとオールスター登場になっているのはさすが。そしてこの争いは意外なほどヒートＵＰするのだが、中立を貫く太郎と行動を共にするのが辰吉。いろいろ可笑しなことも良いこともしながら逃げ惑う様は、場面によっては新手のＢＬかと思えなくもない。そんな混沌の果てに訪れる争いの結末はタロ子の出し方が上手かったと思う。そして本編の結末は、バレンタインデーに対する嵐子自らの想いをきちんと行動で示した、嵐子派の諸兄なら「よくやった！」という頑張りで迎えるが、これを目撃したした先輩との関係の変化が大変気になる。この争いではもとより仲違いというほどでもなかった先輩と嵐子だが、それでもまだ和解する前にあのような場面に遭遇したからである。次巻ではおそらくこの２人の行方と、自分の想いに気付いた先輩の揺れる心情がメインになりそうで、気掛かりではあるが楽しみでもある。

2011/12/22

今回はバレンタインデーの話．
そしてお菓子会社の策略にまんまと嵌ってる日本人．
まぁ，祭りのようなもんだし，とその策略を知ってもなお
女の子が意中の相手にチョコを送る日本人．
神々が八百万も居る国の宗教に関する寛容さはマジ半端無い．
それでも無宗教だなんだと宗教感の無い生活をしつつも
盆に墓参りをするとかそういう先祖信仰的なのが根強過ぎて
他の宗教が浸透しにくいという背景も在ったり無かったり．
まぁ，そんなこんなでバレンタインデーを巡る騒動ですね．
しかし七葉ちゃんが良いキャラ過ぎる．
そして相変わらず姉と母が気持ち悪過ぎるなぁ…．

2009/05/04

知らない人もいるかもなんで、一応簡単に説明。
女の子にいじめられるとはぁはぁしちゃう主人公が、
M属性を直すために頑張る話。

ほんと最近ダメ。M属性の主人公に慣れてきた。
従姉妹の七尾ちゃんの人格変貌は相変わらず、
でも今回の事で、次回にまさかのデレが・・・？
母と姉の熱烈アタックが相変わらず楽しいです。

先日自分もブログでバレンタインデーの話題を書きましたが、
この作品もバレンタインデーのお話になってます。
今回はバレンタインデーをめぐって北斗の拳的、世紀末になるお話。
タイムリーですね。書籍発売に合わせたのでしょうか。作者やるな。
変態多すぎなこの学校はリアルで絶対にあるわけがないと思うけど、
だからこそ面白いのかもしれませんね。

ネタバレすると７巻にしてついにブタロウに告白する事ができた結野。
石動先輩に告白現場を見られてしまいました。
ブタロウに気持ちが動いている石動先輩が
どう動くのかが気になる終わり方でした。
次巻もすごく楽しみ。