禅ヒッピー

J・ケルーアック(著者), 小原広忠(著者)

• 販売会社／発売会社: 太陽社
• 発売年月日: 1992/07/01
• JAN: 9784884680220

商品レビュー

2024/10/29

久々のジャック・ケルアック。

物質的な豊かさよりも精神的な充実を重視し、内面的な平和と調和を追求するという点では共通する部分もある禅とヒッピーだが、禅の勝手な解釈も横行しており、それよりも単なるバックパッカーの自分探し旅という感じ。

奔放で開放的、という伝統的な禅の厳格さや規律とは異なる部分があって、何だか勝手な解釈という気もするが、そんなことは気にせず、単に若者たちの貧乏旅行、登山みたいな青春旅行っぽい雰囲気が楽しいし、懐かしい。

「竜安寺の石庭」というキーワードも登場し、懐かしくてネットで検索した。単なる石の庭だと思うか、そこから何かを感じ取れるかで、友人と会話した記憶がある。どれもこれも、今の自分では、中々そこを巡ろうと思う感じにならないのが若干寂しい。年を取ったのか、世俗的になったのか。今より若い時の方がどっぷり世俗的だったような気もするし、経済社会に組み込まれるような日々を送る現状の方が世俗的だと言われればそんな感じもするが、そんなことを考えさせられた。

2015/12/19

ケルアックの小説は、何冊か所有してて、本棚に並んでるんだけど、ひじょうに読みにくくて、最後まで読み通せた作品が少ないんだけど。
なんでだろう？って思っていたら。
文節が長すぎるんだよ。
ようするに、改行すべき所で、改行してない。
どうして？
どうして、もっと読みやすくしないんだろう？

逆に言えば、村上春樹の小説とかは、改行が多い。
だから、世界中に読者がいる。

ケルアックも、もっと、改行すべきだった、と思う。

2014/09/16

ケルアック。「路上」より先にこちらを紹介。ビートニク小説は著者の生き方、主張など知った上で読むと分かりやすいかも。興味ない人には全く面白くもない本です。頭の中を世の中の枠から外したい人に。