カルトからの脱会と回復のための手引き “必ず光が見えてくる"本人・家族・相談者の対話を続けるために

日本脱カルト協会【編】

• 販売会社／発売会社: 遠見書房
• 発売年月日: 2009/02/10
• JAN: 9784904536018

商品レビュー

2023/01/08

十数年前の本であるにも関わらず、内容はまったく古びていない。定義からしっかりと確認していく真摯な姿勢も素晴らしい。

思い返してみると、新歓の時期にはそこかしこにカルトがいた。自分や友人を守るための教養として、全員に読んでもらいたい良著。

2014/03/16

実際のカルトへの対応策についたまとめた本は少ないと思うが、本書は多くの著者が自らの経験と元に、分担執筆した具体的な事例が多い本だった。

内容は、カルトの問題点として、その心理やカルトの累計ななどを紹介している。脱カルトの対応の手引きとしては、いろいろな対応の具体例を載せている。脱会や回復、社会への啓蒙と予防についてもまとめている。

多くの実例があるので実際の例として学ぶことが多いと思う。心理としての二元思考など、特徴的な考えをいろいろと学ぶことができてよかった。

2012/04/15

現場を見てきた人、かかわった人にしかできない緻密な分析、
長年の情報の宝庫であり、良書です。

チェックリストの、奥歯に物の挟まった感は、
（日本には、カルト擁護としか思えない、悪法がありますので、）
出版という形態上、仕方のないことですが、「これはあの団体のことだ」と、わかる人にはわかる内容でしょう。

オセロの中島さんの事件は「一人カルト」と言われることがある。

「カルト」が対岸の火事でなく、誘われて、軽い気持ちで行ってみた、
占いや、お稽古ごと、スピリチュアルという入口で、
本性を隠して、マインドコントロールの罠をしかけているというのに気づかせてくれたという意味のある事件だと思う。

タイトルを見ると、破壊的カルトの被害者向けの本だと思われるかもしれませんが、読んでみれば、平凡で平和に暮しているつもりのあなたにも
「思い当たる！」ということがたくさん出てくると思う。

怖いのは、被害者が、誰かを誘った時点で、加害者側になるということです。
それと、一旦取り込まれたら、社会復帰には、何年も時間がかかるということです。

入口で食い止める、孤独にしない　というのは大切だと思いました。