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進化倫理学入門 「利己的」なのが結局、正しい 光文社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2009/02/16 |
| JAN | 9784334034931 |

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進化倫理学入門
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商品レビュー
2.9
13件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私はこの本が初めて読む倫理学の本だったので、専門用語が勉強できたという点ではプラスだったが、倫理学に詳しい方が読むのであれば恐らくもっと良い本があるのではないでしょうか。 筆者の主張は納得できる部分もあるが、全体を通して見ると自己矛盾や不適切な決めつけが多々見受けられます。 【納得】 ・道徳の基は利益にあり、善をなすのは得、悪をなすのは損である。嘘をついてはいけないのは嘘をつくと損だから。 ・愛情は利己的な感情であり、愛情から生じる相手のための行動は自分の利益と合致する範囲に限定される。 ・他者の利益は長期的な自分の利益なので、他者の為に行動すべきだ。 【不満】 細かい表現で気になる部分が色々と出てきて、文章がすんなりと頭に入っていきませんでした。 ・利益が客観的な根拠であると述べているが、人によって何が利益かは変わってるくるはずなのでこれを客観的というのは正しいのだろうか?(俺が間違ってるのか?) ・それが進化倫理学というものなのかもしれないが、金銭・時間・肉体・精神面等のコストを考慮して「子供を作らない」ことを「不利益行動」と断ずる等、作中を通して「自分の遺伝子を残すこと」が最上位の利益であるかのような論調で書かれており、そこが全く納得いかなかったです。 個人的にはマクロな視点で見れば人類も恐らくそのうち滅びるだろうから、遺伝子を残すことが必ずしも最上位の利益だとは考えません。その判断は個々人に委ねられるものだと思います。
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利己的なのが結局正しいというサブタイトルがついている。筆者は、人間の利他的な行動も、結局は利己的な理由付けができるとして説明している。 しかし、例えば見知らぬ他者へ「匿名で」寄付する行動に対する説明がされていない。結局、ホッブズ的な利己主義、快楽主義の正当化が成功していると...
利己的なのが結局正しいというサブタイトルがついている。筆者は、人間の利他的な行動も、結局は利己的な理由付けができるとして説明している。 しかし、例えば見知らぬ他者へ「匿名で」寄付する行動に対する説明がされていない。結局、ホッブズ的な利己主義、快楽主義の正当化が成功しているとは思えない。
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人間の遺伝子や生物的特徴に視点を向けた、新しい倫理学を唱える一冊。 結論から言ってしまうと、自己矛盾している点が多すぎる。生存本能から利己的な行動を取る、という理論を貫くのだが、人間には生存を捨てて道徳を取るという選択をすることができる。著者はこれを「利益を考えた結果の勘違い...
人間の遺伝子や生物的特徴に視点を向けた、新しい倫理学を唱える一冊。 結論から言ってしまうと、自己矛盾している点が多すぎる。生存本能から利己的な行動を取る、という理論を貫くのだが、人間には生存を捨てて道徳を取るという選択をすることができる。著者はこれを「利益を考えた結果の勘違い行動」という捉え方をするが、そもそも生存本能を見失っている時点で、この人間の行動は進化倫理学の枠を超えてしまっている。 こうした自己矛盾が起こってしまう原因として考えられるのは、著者が(あるいは進化倫理学が)存在と当為をごっちゃにしている点にある。「人間には利己的な遺伝子があるのだから利己的になるのは当然だ」という存在(~である)が、「故に利己的であるべきだ」という当為(~すべき)になる根拠はどこにもない。 人間が利己的な行動を取る、道徳的に見えて実は利益を本能的に考えている、というのは事実(存在)として認められるだろうし、そうした人間の行動が遺伝子や生物学的な視点で妥当されたというのは画期的な発見だろう。だがその上で、そうした遺伝子に影響されない人間の価値観はどこにあるのかを模索していく必要があるのではないだろうか。
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