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小林秀雄の超=近代 セザンヌ・ゴッホ・ピカソ・漱石
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小林秀雄の超=近代 セザンヌ・ゴッホ・ピカソ・漱石

佐藤公一【著】

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小林秀雄の超=近代 セザンヌ・ゴッホ・ピカソ・漱石

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アーツアンドクラフツ
発売年月日 2009/02/15
JAN 9784901592512

小林秀雄の超=近代

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2011/08/30

・ゴッホ 「正規の学識を獲得して、「博識」によって真実の美に到達するのではない。ひとにぎりの経験の中から、確実な真実を握って放さず、その一点から、西欧美術史を破壊する。いわば、美の形而上学の転倒を、美学の知識なしに転倒するのである。」 ゴッホが彼の画業を、彼が狂死するまでのわずか...

・ゴッホ 「正規の学識を獲得して、「博識」によって真実の美に到達するのではない。ひとにぎりの経験の中から、確実な真実を握って放さず、その一点から、西欧美術史を破壊する。いわば、美の形而上学の転倒を、美学の知識なしに転倒するのである。」 ゴッホが彼の画業を、彼が狂死するまでのわずか3年間で残した、というのはなかなかの驚きです。真摯な生活者として、世間並みの生活を求めて得られず、その先にあったのが彼の絵。それにしても、弟テオとの書簡、読まねば。 ・ゴーギャン 「ここにも、また、西洋美術史の形而上学を転倒した、ゴーギャンという男がいる。その転倒が、セザンヌには許容できなかったのである。セザンヌの所謂「モチフ」や「感覚」というものは、西洋美術史の形而上学の内部に存在している。ゴーギャンは、その外部に自己の世界を築いたのだ。」 思えば、(とくに一定以上より前の世代には)受験現代文の常連として、あまりにも難解な文章で悩まされた(あるいは魅了された)、小林秀雄も、全くそれまでの文芸時評という枠を大きく壊した革新的な評論家であったわけです(その意味で、まったく権威の側からは遠い存在であった)。世間的な価値を転倒していく革新を得るための、確かな批評精神、というものが強く求められる時代である、というふうに、ふと感じます。

Posted by ブクログ

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