商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
カフカの「失踪者」のみ読了。 カフカ短篇集にあった「火夫」が良かったので、その続き(第一章が「火夫」)となる「失踪者」を読んだ。 ヨーロッパから単身来た若者にとっては、あまりにも、そしていつも唐突に突き落とされることの連続。まさに不条理。 なんで?というかなり理不尽なことの連続。 そして、もうどう説明しようとも状況が変わらないことが分かった時、人は本当にあのように説明も説得もせず、その状況を受け入れその場を去る(場合によっては残る)という判断を下すのは、個人的にも何度か経験があったので、そこに自分を重ねてしまった。
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津村の読み直し世界文学で紹介されたカッサンドラである。すでにトロイ戦争について知っていることが前提の話である。日本でいえば、関ヶ原の合戦のようなものである。話をよく知らないと訳が分からない物語となってしまうので、歴史が異なる日本人にとっては理解がすすまない話であろう。
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221226*読了 カフカを読むのは「変身」に次ぐ2作目。 勢いのある文章と展開にぐっと惹きつけられ続けました。 舞台はアメリカ。でも、今と違って情報も得にくい中での想像上のアメリカ。 印象的なシーンがいくつもある。 船での叔父との再会、お屋敷でのやりとりと叔父からの勘当、ホテル...
221226*読了 カフカを読むのは「変身」に次ぐ2作目。 勢いのある文章と展開にぐっと惹きつけられ続けました。 舞台はアメリカ。でも、今と違って情報も得にくい中での想像上のアメリカ。 印象的なシーンがいくつもある。 船での叔父との再会、お屋敷でのやりとりと叔父からの勘当、ホテルのエレベーターボーイとしての日々、クビを言い渡されてからの強烈な暮らし。 カフカは短命で、この小説も未完のまま。だから、最後は宙ぶらりんな状態。それがカフカらしさと解説になり、なるほどそうなのか、と納得。 「カッサンドラ」は正直、とても難しかった。 ギリシャ神話の登場人物ほど覚えられない名前もない。笑 この人誰だっけ?の連続の中で、どうにかこうにか理解しようともがきながら、読み進めました。 時代背景もほぼ予備知識がないし、読みながら意識が他所へ飛んでいってしまう。 こういう時はさしもの読書好きの私でも、なかなか身が入らない。 この小説がベストセラーになった時代がある。そう思うと、現代と当時の違いを見せつけられる。 確かに小説家としての技術が高いのだろうと思います。 この小説をおもしろいと感じられる自分でありたかったな…。
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