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自分で考える本 情報から創造へ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | NTT出版 |
発売年月日 | 2009/02/17 |
JAN | 9784757142145 |
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自分で考える本
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本を読み、創造的な思索をおこなうための方法と、その哲学的な基礎について論じている本です。 梅棹忠夫の『知的生産の技術』(岩波新書)から川喜多二郎のKJ法、デビッド・アレンのGTDなどについて言及されており、効率的な思索を可能にするツールの紹介もなされていますが、本書の勘所はむし...
本を読み、創造的な思索をおこなうための方法と、その哲学的な基礎について論じている本です。 梅棹忠夫の『知的生産の技術』(岩波新書)から川喜多二郎のKJ法、デビッド・アレンのGTDなどについて言及されており、効率的な思索を可能にするツールの紹介もなされていますが、本書の勘所はむしろライプニッツやアランの哲学にもとづいて、創造的な思索を可能にする潜在的な次元についての考察を展開しているところでしょう。また著者は、このような観点から、ハイパーリンクの構造がわれわれの思索を創造的なものに変えていく可能性を秘めているという主張をおこなっています。 具体的な方法論にまで十分に落とし込んだ議論ができているかというとやや微妙に感じられます。他方、著者の考える「情報学」の哲学的内容にかんしても、十分に議論が尽くされているとはいえず、すこし中途半端な位置づけになってしまっています。なお著者の構想する「情報学」については、『情報学の基礎』(2002年、大村書店)や『情報学の展開―情報文化研究への視座』(2011年、昭和堂)などにくわしい議論がなされているので、本書を読んで興味をいだいた読者はそれらを読み進めていくのがよいのではないかと思います。
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著者はライプニッツ学者で、情報学を考え続けている哲学の先生だ。松岡正剛もそうだが、考えることを考えているメタ思考=志向の徒であり、今流行りの(?)GTDや、考えるための情報の蓄積・整理・検索について、紹介してくれている(繰り返し考えるための情報カードというツール、検索するためのフ...
著者はライプニッツ学者で、情報学を考え続けている哲学の先生だ。松岡正剛もそうだが、考えることを考えているメタ思考=志向の徒であり、今流行りの(?)GTDや、考えるための情報の蓄積・整理・検索について、紹介してくれている(繰り返し考えるための情報カードというツール、検索するためのファイルメーカーというわけである)。大変、参考になる。川喜田二郎の「KJ法」を再考しつつ、現段階で効率の良い書斎データベースの構築を提案している。 これらのことを、アランの「散文」論として展開しているところが、最大の魅力である(〈散文の理念そのものが、単語を要素と見なすよう要求している〉アラン)。著者にとって、アランはライプニッツ同様に、思考の大震源となっている。ただの書斎術本ではないということだけ断っておこう。私にとってはありがたく、素晴らしい本である。
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