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さようなら、私の本よ! 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2009/02/13 |
| JAN | 9784062762724 |
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さようなら、私の本よ!
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商品レビュー
4
4件のお客様レビュー
テロリズムに興味はあるか? 淡々として読みやすい文章の過渡期。『取り替え子』よりも読みやすい。 この小説で私が興味を覚えるのは、長江古義人とその家族のこと。長江家の経済的事情もつまびらかにされる。長江のなかの若いところのあるやつ。といふ描写も惹かれる。 一方で、建築家・...
テロリズムに興味はあるか? 淡々として読みやすい文章の過渡期。『取り替え子』よりも読みやすい。 この小説で私が興味を覚えるのは、長江古義人とその家族のこと。長江家の経済的事情もつまびらかにされる。長江のなかの若いところのあるやつ。といふ描写も惹かれる。 一方で、建築家・椿繁の画策する、破壊する建築テロリズムには惹かれない。ジュネーヴとのテロリズム計画は、いささか北軽井沢で完結しすぎてあっさりしてゐる。 もちろん、その合間にたびたび登場する三島由紀夫との因縁は「セヴンティーン」しかり、北杜夫に宛てた大江の自殺未遂を訊ねる手紙しかり、興味深いものだ。 やはりメインは死への観念を書いたところではなからうか。椿繁が車を飛ばしての悟る死。「僕が本当に若かったころ」を思ひださせる。
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私小説が嫌いという人がいることは知っているけど、この物語なら純粋にその人の人生を一つの戯曲として受け入れれるんじゃないかと。 それはやっぱり「対の形式」が主観と客観を螺旋状にねじられているので、そのスパイラルが読み進める推進力になっているとおもう。 年齢を重ねた自分の人生の受け入...
私小説が嫌いという人がいることは知っているけど、この物語なら純粋にその人の人生を一つの戯曲として受け入れれるんじゃないかと。 それはやっぱり「対の形式」が主観と客観を螺旋状にねじられているので、そのスパイラルが読み進める推進力になっているとおもう。 年齢を重ねた自分の人生の受け入れ方を「詩」という祈りに意味づけしていくのが、味わい深さになり、10年毎に読みたいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大江健三郎氏の小説を『私小説』と評されることを、ご本人はそれはちょっと違うよという言い方で、否定されている。確かに、一連の小説でご自身のモデルである「長江古義人」は、陰鬱で嫌なヤツといった側面が多くて、大江氏は大好きだけれど、小説の中の長江は主人公なのに共感できた試しが無い。主人公に共感出来ないのに、ストーリー自体が大抵ご自身のかたわれなのに、主人公をS的に苛めたりもするような作りになっているので、世界観に共感できる為、常に楽しく読んでいる。 この小説は難解といわれる、大江氏の小説の中でも読破するのに一番苦労した。 たぶん人生で読んだ小説の中で一番苦労したと思う。 ストーリーがあまりに過激で壮大なので、今まで読んでいた、大江氏の小さな生活目線からかなり世界が広がってしまい、ビビったのと、大江氏の小説としてはかなり暴力的でテロリスト的なロックな感覚を持つ小説だったので、刺激がありすぎなかなか先に進まなかったのだ。 でも、9.11を題材に書かれた小説で、偶然? にも『ソラニン』と同じように、あのビルの崩壊を見ながら心のどこかでドキドキしている自分に嫌気を感じる、というようなフレーズを意味する感情がここにも書かれていて、死というものへの題材がまた、共通していて、私はもしかして無意識に、「死」というものを描いた世界を追っているのかもしれないと、思った。 ハードカバーを図書館で借りて読んだ。図書館のやさしい方に3回も貸し出しを延長して頂き、さらに、3日も返却日を過ぎて返してしまったくらい、読む時間をかけてしまった。 文庫だと、そんなことが無いので、文庫で読むことをお勧めします。
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