自治体クライシス 赤字第三セクターとの闘い 講談社BIZ

伯野卓彦【著】

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2009/02/04
• JAN: 9784062821049

商品レビュー

2014/06/11

三セク、病院の問題から財政が行き詰っている自治体の現状をレポート。安心して住むことができる町にしていかなければならない。行政の責任は重い。

2012/02/01

バブル期に設立された第三セクター・自治体病院の不採算が、じわじわと地方自治体を追い詰めていくドキュメント。
特に第８章「病院に蝕まれた瀕死の自治体」で描かれている赤平市は壮絶の一言。
そんな中、市民のために奔走する市長・市職員の使命感には心打たれるものがある。

筆者は言う。
「このような事態をもたらした責任の所在はどこにあるのか。(中略)自治体を煽った国なのか、国に頼り切っていた自治体なのか、それを支援した住民たちなのか、それともバブルという時代なのか。おそらく、そのすべてなのだろう。」

国・民間・時代に振り回された自治体は被害者でもあるが、自治体自身が不勉強であったことも自省しなければならない。

これはぼくたち個人にも言えることなんだろう。

2011/05/24

法律と赤字第三セクター、住民、まちの将来の間で苦しむ自治体を
取材した内容。
過去のリゾート法やバブル期の投資等によって作られた第三セクターを
精算すれば自治体が負債をかぶり、自治体経営に重くのしかかる。
そのため、精算しようにもできない現状がある。
または、交付金や補助金をあてにして巨額な投資を行う。
作ってしまった以上、やめられない。
どれも冷静な判断、十分な知識・知恵があったかどうか疑問が残るものばかりである。
当たり前のことだが、あらためて経営をするということを肝に命じる必要があると感じた。
異動してどんな方向性で仕事に取り組むべきか模索していた自分にとって刺激にもなり、考えるいい機会を得られました。