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アフター・レイン
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 彩流社 |
発売年月日 | 2009/01/25 |
JAN | 9784779114090 |
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商品レビュー
4
3件のお客様レビュー
今まで読んだトレヴァーの短編集の中で最も苛烈で重みのある12編だった。翻訳者が4人いることで時おり文章に違和感を感じることがあり、読み終えるのに時間がかかることに。トレヴァーの作品群の中でも屈指の人気を誇る名篇だけに残念なことだと思う。しかし、そんな翻訳の齟齬があっても個々の短編...
今まで読んだトレヴァーの短編集の中で最も苛烈で重みのある12編だった。翻訳者が4人いることで時おり文章に違和感を感じることがあり、読み終えるのに時間がかかることに。トレヴァーの作品群の中でも屈指の人気を誇る名篇だけに残念なことだと思う。しかし、そんな翻訳の齟齬があっても個々の短編の素晴らしさは損なわれていない。「失われた地」「馬鈴薯仲買人」「ダミアンとの結婚」「アフターレイン」などの至高の短編を読む悦楽を味わうことができた。
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短篇集。12篇収録。 孤独な人生の有様と、それでもくさくさしない人物を描いて、しみじみとした感慨に浸らせてくれるトレヴァーだが、本書には、これまでになくシビアな印象を受ける。 先妻が築き上げたものを、片端から否定することによって自らの存在感を確認しているかのような後妻。それによ...
短篇集。12篇収録。 孤独な人生の有様と、それでもくさくさしない人物を描いて、しみじみとした感慨に浸らせてくれるトレヴァーだが、本書には、これまでになくシビアな印象を受ける。 先妻が築き上げたものを、片端から否定することによって自らの存在感を確認しているかのような後妻。それによって、“夢のようにはかないものが傷つけられた”と感じながらも、後妻の振る舞いを彼女の当然の権利として黙認する盲目の夫。その黙認は、彼女を最初の妻として選ばなかったことへの罪滅ぼしのようにも見えるが、自分の行為に夫が気づいていたことを知った時、後妻がどれほど自らを恥じるだろうと想像すると、お互いにずい分残酷なことをし合っているな、と思わずにはいられなくなる「ピアノ調律師の妻たち」。 「ティモシーの誕生日」での、遅ればせながらの復讐、とばかりの息子の心無い仕打ちに傷つきながらも、“痛みはあって当然なのだ。なぜなら、それはあるがままの現実の一部だから”と、息子との関係を振り返る両親の姿。 大人よりよほど世事にたけているのに、子どもであるという、ただそれだけで無力な存在と化してしまうことを思い知らされる、W不倫の家庭の子どもたちを描いた「子どもの遊び」。 「失われた地」にみられるプロテスタントとカソリックの確執。そしてカソリック教徒である一家族の選んだ、黙して語らずという態度は、読後しばらく放心してしまうほど衝撃的だった。 それにしても、読みにくい。 これまで『聖母の贈り物』『密会』『フェリシアの旅』と、トレヴァーの作品を読んできたが、読みにくさを感じたのは本書が初めてだ。日本語のつなげ方が、あまりにぎこちない。主語と述語の間に色々な言葉を詰め込みすぎていて、どの言葉にどの言葉がかかっているのかわかりにくい。意味のとりにくい訳語の当てはめも多くて、いちいち「ん?ん?」と引っかかるので、物語の流れにスムーズに乗ることができない。 表題作の「アフター・レイン」にしても、こんなに解りづらく面白味のない話だったかしらと思うほど。『聖母の贈り物』に収められた同作品「雨上がり」を再読してみる。栩木訳では、主人公の内省も追いやすく、主人公が傍観者として観察するペンションの宿泊客たちの世俗的な賑わいが、生き生きと語られ、メリハリの利いた印象。同じ作品でも翻訳者によってこうも印象が違うものかと、改めて考えさせられる。 トレヴァーのような稀代のストーリー・テラーの作品は、日本語にも堪能な方に訳していただきたいと切に願う。 After Rain by William Trevor
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日常当たり前となっているような、生きていく上では我慢しなければならないのだけれど、ちょっと淋しかったり、傷ついたりするようなディスコミュニケーションについての短編集。非日常を描いているわけではないのに、独特の浮遊感がある。
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