ハサウェイ・ジョウンズの恋

カティアベーレンス【著】, 鈴木仁子【訳】

• 販売会社／発売会社: 白水社
• 発売年月日: 2009/01/26
• JAN: 9784560092217

商品レビュー

2022/10/08

あまｑりにも純粋で
無垢で
真っ直ぐで
こんな生き方ができた時代
粗野で
無謀で
力ずくの中にいてもなお
生きられたことに安堵を覚える

2019/09/08

恋に落ちることを天使が心臓にしょんべんをかけるって、すごい表現。
被害者の傷跡と被疑者所有のナイフの照合を試みるなんて(実現しなかったけど)、この時代からアメリカには科学捜査の精神があったのね。
ブラックは奴隷なのかな？メイシェよりは自由に見えたけど。

2017/03/08

暗く、生活が困難で未来の展望が見えてこない時代。一人の少年の恋物語。人を愛することの胸の疼きや、目の前が色彩に溢れてくるかのような感覚。明日を待ちわび、胸を躍らせて眠りにつく一時。湧き立つような心の内と相対する、愛情の裏側にある暗い部分。筆者は、自然が織りなす風景を、詩的で情感を込めて言葉に乗せる。少年が作り上げる物語は、歩いて来た道と連れ添うように流れていく。人々の中に、自分の居場所を作り上げるために物語を綴る少年の姿に、そこはかとない哀感を感じる。ただ、課題図書としてはちと難しいよう気もするが・・・