ハサウェイ・ジョウンズの恋 の商品レビュー

カティアベーレンス【著】,鈴木仁子【訳】

2022/10/08

あまｑりにも純粋で
無垢で
真っ直ぐで
こんな生き方ができた時代
粗野で
無謀で
力ずくの中にいてもなお
生きられたことに安堵を覚える

2019/09/08

恋に落ちることを天使が心臓にしょんべんをかけるって、すごい表現。
被害者の傷跡と被疑者所有のナイフの照合を試みるなんて(実現しなかったけど)、この時代からアメリカには科学捜査の精神があったのね。
ブラックは奴隷なのかな？メイシェよりは自由に見えたけど。

2017/03/08

暗く、生活が困難で未来の展望が見えてこない時代。一人の少年の恋物語。人を愛することの胸の疼きや、目の前が色彩に溢れてくるかのような感覚。明日を待ちわび、胸を躍らせて眠りにつく一時。湧き立つような心の内と相対する、愛情の裏側にある暗い部分。筆者は、自然が織りなす風景を、詩的で情感を込めて言葉に乗せる。少年が作り上げる物語は、歩いて来た道と連れ添うように流れていく。人々の中に、自分の居場所を作り上げるために物語を綴る少年の姿に、そこはかとない哀感を感じる。ただ、課題図書としてはちと難しいよう気もするが・・・

2014/03/16

やっぱり外国の本はストーリーが頭に入ってこないです…。
ただ覚えているのは白い馬に蹴られた馬に対して、「あの白い悪魔」という比喩を使った部分です。

私の近くにも、常に白い悪魔がいるもので…(笑)

2014/01/11

ゴールドラッシュの時代のアメリカのお話。夢を持ってヨーロッパからやってきた人やインディアンなど様々な人がいて、そういう時代背景も垣間みられて面白い。
不器用なハサウェイがフロラデルという可愛らしい女性に惹かれる様子が、初恋を思い出させるようで、ほっこりした。

大学図書館のドイツ文学の棚にあったから読んでみたけど、びっくりするくらいドイツ関係なくてある意味びっくり。

2012/12/09

ゴールドラッシュの時代に実在した人々の記録を本に書かれた郵便配達人ハサウェイの青春時代の恋と遭遇した出来事の数々。

生き生きとした人々の生き様が目の前に浮かんでくるようでおもしろかったです。

2012/06/11

ファンタジーなほわほわした可愛い表紙のわりに、ガチでハードボイルドな内容だった・・・。アメリカのゴールドラッシュの時代。
ハサウェイがほんとにいた人をモデルにしていたとは！

え、こ、これは友情だったんだ！って人がいてね・・・
いいやつも容赦なく死んでいったり、やなやつも切なかったり、復讐上等だったりね・・・おもしろい！

2010/08/15

粗野な人間たちの粗野な言動が、荒っぽい筋立てで描かれていて、まったく感情移入できなかった。こんなに読むのが苦痛だった読書は久しぶり。おそらくこの時代の状況や雰囲気をよくあらわしているのだろうが…。いったいこれでどういう感想文を書けというのか？高校生に？

2010/06/28

２０１０年の課題図書（高校）

大好きな「金鉱町のルーシー」と同じ、
ゴールドラッシュの頃のアメリカが舞台。

一攫千金を夢みた人たちの、荒々しく、不器用な生き方に
胸が痛くなりながら、どこか惹かれるのです。

夢を追うことを決断した人たちの、背景を想ってしまう。

恋っていうくらいだから、実らないと思って読み進めたけれど
こんな荒くれた時代にも、ささやかな幸せもあるんだと、ホッとする。

これで、高校生が、どんな感想文を書くのか、しりたいなあ。

2010/06/26

今年の夏の読書感想文課題図書です。
ん……と、選考した人は、高校生にどんな感想文を書かせたかったのかな？
悪い本ではないと思いますが、正直、この本で原稿用紙５枚の感想文はキツいっす。
大体、今時の子供たちにゴールド・ラッシュってわかるのでしょうか？
自分たちが若かった頃は、結構西部劇なんかもテレビでやっていたし、図書室にも西部を舞台にした本があったりしましたが、今の子たちにはそういうバックボーンが無いからなぁ。
西部の気質を知らないと、このやたらに人が死んでいくお話って付いていくのが大変そうな気がします。
大人が読むと、ハサウェイの不器用さなんかもかわいいんですけどね。