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中国怪談 角川ホラー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/01/25 |
JAN | 9784043937011 |
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商品レビュー
3
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本書の英題がカバーに入っています。Chinese ghost stories 。こう書けば、ある程度の年代と、香港映画好きな方とには、あるイメージができあがるものと想像します。レスリー・チャンとジョイ・ウォンが主演した映画のタイトル(但し単数形)だからです。 それもその筈で、本書には収録されていませんが、映画の原作というか、元ネタといった方がいいと思いますが、それも、本書に収録される中国怪談小説のなかの一つだからです。清朝の小説集『聊斎志異』に収録される「聶小倩」が、それです。 本書に収められる短篇小説も、概ね、この映画の世界と共通します。中には、男の幽霊が登場する作品や、狐が化かすという話、たくさんの幽霊が登場する話なども読むことができます。でも、圧倒的に多数を占めるのは、女性の幽霊が登場する話。不遇な目にあって亡くなった女性が、恨みをはらすというのが、スタンダードなストーリーです。一途な女性というのも、共通点か。それに対して、自堕落な、だらしない男性が報いを受けるという類型。 もう一つ、注意して読んでいればよく分かるのは、日本の怪談話との相違だと思います。日本の怪談にも、「牡丹燈籠」に代表されるように、翻案された話や、あるいは影響を受けた話もあるので、一概に区別することはできませんが、中国の幽霊は、もちろん、足もありますし、見た目、この世の人と変わりがない、というのが普通です。一緒に飲み食いしたり、何したり、して、別れたあとに、実は、あれは、この世のものではなかったのですよ、さあ、罰をお受けなさい、とか、急死して閻魔さんの前に連れられるとか、そういった展開が一般的です。 その分、怖さがあると思います。静かに恐怖が湧いてくる感じですね。ここに収められているのは、そんな中国小説、中国怪談の、ほんの一部ですから、この本をきっかけに、その世界に踏み込んでみる、というのも、よいかと思います。
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ホラーというよりも怪談か。中国の神仙譚なんかでよく見る話を集めたもの。入門書としてはいいかもしれない。
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中国古典の現代語訳みたいなものなので、現代小説とはだいぶ趣が異なるし、登場人物の常識や倫理観も今とはだいぶ違うため、そのあたりで「ん?」と引っかかることはある。が、それはそれで作品の味わいになっているとも思える。
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