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ラスト・イニング 角川文庫
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ラスト・イニング 角川文庫

あさのあつこ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2009/01/23
JAN 9784043721085

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商品レビュー

3.9

88件のお客様レビュー

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みんなの感想まとめ
  • 成長する友情
  • 競技の真髄
  • 瑞垣の視点
  • 人生の再出発
  • 新たな挑戦
  • 青春の葛藤
  • 運命の試合
  • 人間関係の深まり
  • 未来への希望
  • 過去と未来の交差

テーマは成長と変化、そして人間関係の深まりです。瑞垣を中心に描かれる物語では、試合の決着が描かれ、読者はその展開に驚きと喜びを感じます。キャラクターたちの成長が印象的で、特に巧の変化に気づくことで、読者自身の人生や周囲の人々の成長について考えさせられます。瑞垣や監督のキャラクターも、以前とは異なる一面を見せ、物語に深みを与えています。年齢や経験に囚われず、常に新しい挑戦ができることを思い起こさせる内容であり、登場人物たちのキラキラとした姿勢が、読者にも希望を与えます。全体として、過去の思い出と共に新たな未来を見据える力強さが感じられる作品です。

※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。

2026/08/24

読み進めたいけど、読み終わるのが寂しい…。 登場人物たちのセリフがすごくいい。口から出た言葉ってその場を漂いはするもののすぐに消えてしまうんだけど、誰かのチカラになるんだとしたら、とてもステキなことだ。 図書館本に児童文学のラベルがついていた『バッテリー』のシリーズ。この文庫で...

読み進めたいけど、読み終わるのが寂しい…。 登場人物たちのセリフがすごくいい。口から出た言葉ってその場を漂いはするもののすぐに消えてしまうんだけど、誰かのチカラになるんだとしたら、とてもステキなことだ。 図書館本に児童文学のラベルがついていた『バッテリー』のシリーズ。この文庫では913の一般書ラベルがついていて、あれ?と思った。 大人が読んでもおもしろい本だとは思っていた。 でも『ラスト・イニング』は、たしかに全然子ども向きではない。 バッテリー6まで読み終えて、「え?これで終わり?んなわけあるかい!」とひとりツッコミし、続編を検索した。単行本の『ラスト・イニング』収録作品だけでなく、文庫には描き下ろしも入ってるって!文庫のほうが絶対おトクだ。 表紙の写真も、文庫のほうが圧倒的にいい。 野球ベースだけ写っているより、少年たちの集まる姿のほうが断然グッとくる。 新田東中と、横手二中の練習試合はどうなるのか。 高校生になった門脇と瑞垣のその後まで想像していなかったこともあって、瑞垣の目線で書かれたストーリーは新鮮だった。そして、「クセがすごい!」としか思っていなかった瑞垣の、いい一面を見た。 あさのセンセイは、きっとどの子も大好きなんだろうな、と思う。絶対に嫌な子のままでは終わらない。というか、そもそも嫌な感じの子があまり出てこない。そう考えると、いつの間にか出てこなくなった展西くんは、どうしているだろう。近所のオバちゃんになった気分だ。 これ…もしも私が岡山近辺に住む小学生か、中学生だったら、間違いなく夏休みの自由研究にしたなぁ。 モデルになった街や、球場はどこなのかを、文章から引用しながら想像して、検証して、行ってみて、写真を撮って、レポートにして…考えるだけで楽しい。 インターネットで調べれば簡単に「それっぽく誰かが出した正解らしきもの」を読めるけど、まずは小説を読みながら、実際の町の地図を見て、自分であれこれ想像して、実際に行って、空気を感じてみたいよなぁーと思う。 あさのあつこと巡るバッテリーの聖地巡礼ツアーが企画された、というのも、頷ける。 ちなみに私が想像したのは、姫新線の沿線である。 正解ではないかもしれないけど、私にとってのバッテリーの舞台はすっかり津山である。正確にいうと、横手二中の舞台が津山で、新田東中は津山よりもう少し小さい町なのかなぁーと想像している。 単純にあまり土地勘がないうえに、そういう目線、つまり読書感想レポートを本気で調べながら書くつもりで最初から気合を入れて読んでいたわけでもなかったから、テキトーな想像ではある。 登場人物のセリフのイントネーションから、津山出身の元同僚を思い出したり、行ったことのある岡山の市町村を思い浮かべたりしていたら、いつの間にか心がいつか見た津山の風景に飛んでいた。 たいそう幸せな読書時間だった。 折しも、高校野球の季節だ。現実の野球少年たちの試合はチラ見程度しかできなかったけど、今季は横浜高校の織田選手を覚えた。プロで活躍してくれるといいなぁ。 あぁ…これでバッテリーシリーズが全部終わってしまう…と思ったら、なんとまだもう1冊図書館に入っていた。映画化されたタイミングで作られた本らしい。早速取り寄せることにした。なかなか貸出手続きに行けないけど、まだもう1冊読めることが素直に嬉しい。

Posted by ブクログ

2026/07/16

本編で門脇と瑞垣の存在が大きくなりすぎて、本編内では決着がつけられなかった部分を補完したといったところでしょうか。 必要な部分だったと思います。瑞垣は作者のお気に入りなんだろうなぁと。

Posted by ブクログ

2026/07/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作は、6巻まで続いた『バッテリー』の続編である。新田東は横手に勝てたのか? 巧と豪、瑞垣と門脇のその後はどうなったのか? 6巻では明記されなかった試合の行方が気になる人には、ぜひ読んでほしい。 勝敗を先にいうと、新田東は3対1で横手に勝利する。瑞垣の悪魔のような言動を乗り越えた巧と豪の絆はより強く結びつき、かつて瑞垣自身が「姫さん」と揶揄した相手は、二度とその名で呼べないほどの本物の「怪物」へと、皮肉にも彼自身の手によって仕上がっていたのだ。 瑞垣の門脇に対する積年のコンプレックスは、目の前で門脇が泣いても晴れることがなかった。それどころか、それさえも新たなトラウマとなり、夜な夜なうなされてしまう。だが、瑞垣の本音も建前も、良し悪しも知り尽くした周囲の人物が、彼を放っておかない。海音寺や妹、チームメイトが、瑞垣の背を押し手をひこうとする。その姿は、巧が周囲の人物のおかげで孤独な天才という座に落ち着かなかった姿と、重なって見える。 いよいよ門脇に会いに行った瑞垣に、門脇の母親が彼を抱きしめたり、横手の監督がその手に横手の野球部を押し付けるように委ねる。瑞垣に好意を寄せる人物が、ありのままの彼を抱きしめて離さない。そして、その手に野球を戻し、再起のチャンスを与えるかのように。瑞垣は他人をおとしめ、不幸にしたところで自分の心は晴れないことを思い知る。そのために野球を利用したところで、自分に不幸がそっくり返ってきたことを受け止める。そして、彼は再び海音寺を頼り、巧のもとへ向かって彼の球を受けようとする。 当然、うまく捕球することはできない。しかし、野球を通じて歪んだ精神と人間関係が、やはり野球を通じて立て直されていく。その再生の第一歩をもって、このシリーズは完結する。巧が、求められれば相手が誰であっても投げるというのも、彼の成長をさり気なく感じさせる。二人でボールを投げて、掴んで、また投げるというコミュニケーションの根本的な面白さは不変なのだ。 このシリーズの醍醐味は表裏一体で、肯定と否定の織り成す人間関係も描くところだ。野球を軸に人が出会い、ぶつかり合い、歩み寄るところもあれば、ぶつかりあったまま終わるところもある。はじめは巧を否定する登場人物も多く、巧を理解できないと言って終わる描写が多かった。 しかし、それでも巧は投げ続けることを諦めない。まるで作中に描かれる岡山の自然と同じで、内容や良し悪しをまるごと含めて、人間関係とはこういうものだと、どこか引いた視点から淡々と描写される。この描き方が自然かつ残酷で、希望も絶望も感じさせる。それでも巧がボールを投げ続ける限りは、それを中心に登場人物が寄せては返す物語が続いていく。 巧や瑞垣を、嫌いなままでも良い。豪や門脇の執着を、自業自得だと線を引きたくなっても良い。それでも、野球で生じた問題は、やはり野球でしか解決できないのかもしれない。ボールは投げて、受け止めたら、投げるしかない。捨てられないボールに悩まされながらも、また投げて、受け止めた時に、何か違う感触を得ることができる。瑞垣は最後に巧の球を捕らえたとき、その球を敵に回すことの意味を噛みしめる。 笑えなくなった豪に笑えと言ってあげられたのは、意外にも瑞垣であった。このシリーズ全巻の感想は書けなかったが、彼らの紆余曲折を読めて本当に良かった。アニメやサブスクの手軽さのおかげで、この名作に巡り会えたことに、心から感謝したい。

Posted by ブクログ

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