ラスト・イニング の商品レビュー
読めてよかった。 あの試合の決着を書いて良いのかと疑問に思いもしたが、決着を読めてよかった。 なるほどの展開で。 「次は無いですよ」 かっこいいなー。 やっぱ豪かわっちゃったな。 巧もだけど。 ラストシーンも良かった。 瑞垣も丸くなったなー。 監督も 感想こればっかや笑
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大満足。 以下、本文より 門脇秀吾には昔から、そういう所があった。真っ直ぐに、単純に他人を認められる。 こいつ(瑞垣)、すげえ。 そんなことは、とっくにわかっていた。今までの人生の大半を一緒に生きてきた。ずっと、一緒に野球をやってきた。こいつがどれほどのやつか、おれ(秀吾)が一番よく、わかってるじゃないか。 二度目はないですよ、瑞垣さん。 変わったのは原田やない。永倉の方や。 二度目はないですよ、瑞垣さん。 永倉か。そう、永倉だ。原田と秀吾の差は、永倉がいるかどうか。それなのか。 勝ち抜いていくことの妙味。 試合を潜る度に確実に加わっていく強靭な力。昆虫が羽化するように、脱皮するように育っていくチーム。指導者なら惹かれずにはおれまい。 「 うち、もうちょっとがんびってみて、どうしても嫌やったら、バレー止めて、バスケか陸上に入る。そう決めたんや。決めたら胸がすっとした。あのな、海音寺さんが逃げたらええって言うてくれたんよ、お兄ちゃん」 「嫌なところからはさっさと逃げたらえって。香夏 ちゃん、逃げられるんじゃろ。まだ余裕あるやんって。うち、それ聞いてあそうかって、逃げる余裕あるなって思うて、ちょっと涙出た。そいで、胸がすって軽うなった。ああいうことって、ほんまあるんやね。今まですごう重うてどうにもならへんって感じやったのに、たった一言でほんまに、すっと軽う なるの」 いつの日か、(兄の)あの背中に追い付きたい。勝つとか負けるとかじゃない。そんなことじゃなく、、、。(青波)
Posted by
このシリーズにこんなに魅了されてしまうとは予想していなかった。巧はオイラの苦手なタイプだったから。でも気がついたらものすごいスピードで変わっていく。自分のガキたちもそうなのだろう、オイラが気がつかないだけで。たまの話す機会に大人みたいなことを言われて、びっくりすることがある。子ど...
このシリーズにこんなに魅了されてしまうとは予想していなかった。巧はオイラの苦手なタイプだったから。でも気がついたらものすごいスピードで変わっていく。自分のガキたちもそうなのだろう、オイラが気がつかないだけで。たまの話す機会に大人みたいなことを言われて、びっくりすることがある。子どもだと思っていたのに。歳を重ねて人って変わらないものだなあ、と思う反面、いや変われるんだ!と信じるオイラがいる。ちょっとしたきっかけに遭遇することで動き出すものってあると思う。巧に触れたことで、魅了されたことで豪や門脇やたくさんの人が大袈裟に言えば人生の選択を迫られる。キラキラして見える。歳をとってキラキラが減るのはどこかで諦めているからかも。「人生で今がいちばん若い」って言葉を最近知った。そのとおりだ。そんな出会いがあったなら年齢なんかに囚われないで飛び込んでもいいんだ。テレビを観ていても年配者ばかりの時代だ。気持ちが老け込んでいたら身の回りにキラキラしたものがどんどんなくなっていく。いつまでも身を焦がすように生きたいな。
Posted by
【概略】 「バッテリー」という作品の後半、新田東中と横手二中による再試合への実現とその後のストーリーを横手二中の策士・瑞垣の視点から描いた作品。天才・門脇に天才と言わしめた瑞垣だが、彼の内心は幼馴染からチームメイトとして歴史を共にした天才・門脇に対する複雑な心境が渦巻いていた。...
【概略】 「バッテリー」という作品の後半、新田東中と横手二中による再試合への実現とその後のストーリーを横手二中の策士・瑞垣の視点から描いた作品。天才・門脇に天才と言わしめた瑞垣だが、彼の内心は幼馴染からチームメイトとして歴史を共にした天才・門脇に対する複雑な心境が渦巻いていた。再試合後の高校への進学に際し、瑞垣は野球から足を洗い新学校へ通うこととなる。「門脇のチームメイト」というラベルを周囲から貼られること、自身で自身の「瑞垣俊二」を作り上げることができないもどかしさが発露した選択だった。 対する天才・門脇は、決まっていた強豪校への進学を蹴り、再び原田巧との対決をすべく、地元の高校へ。弱小の野球部に入部し、ひたすら原田巧を待つ門脇に、瑞垣は何を思うのか。 2020年09月16日 読了 【書評】 「バッテリー6」で新田東中と横手二中との対決結果はどうなったんだ???と、気になって気になって気になって夜も眠れない方は、是非この「ラスト・イニング」も手に取ってもらいたい。ただし、例によって野球人が震えるような、手に汗握る試合描写は・・・期待したらダメダメ(笑) 隣の芝生は青く見える、というけれど、瑞垣の門脇に対する羨望(という表現が適切だとは思えないなぁ~。なんて表現したらいいのだろう?)・・・そして、逆に門脇の瑞垣に対する信頼感であり、「(瑞垣は)天才だ!」という純粋な賞賛(でも、瑞垣には響かないんだよなぁ)の「すれちがい」・・・こういうのあるよね!あなたから欲しいのは尊敬じゃないんだ!愛情なんだ!みたいなね(違うなぁ 笑)。 終生「門脇のチームメイト」というラベル(「レッテル」とはしない)を嫌がった瑞垣、それは「門脇を超える」自信がなかったからなのか、それとも・・・。この辺りは、中学生・高校生らしさが垣間見えてるかも。普段のスーパービジネスパーソンぶりからは想像できないこじらせ具合(笑) 人間的魅力を今回の作品から感じたのは門脇かなぁ。(決してそんなことないはず、本人の努力が加わっているはずだけど)いわゆる天賦の才で天才打者として自身の存在を確立させた門脇だけど、原田巧との出会い、そして対決により、門脇自身が自身の考えで野球と向き合って生活するようになった。強豪校に進学せずに、原田巧との対決を優先して地元の高校に。そして描写としては修行僧のように野球と向き合う門脇・・・欠けているところがあるからこそ、人は惹かれる。瑞垣、君だって欠けているところを受け入れよう!そしたらもっともっと魅力が増すはずだ! ・・・そんなことを書いている自分は、45歳になってもなお、欠けているところと向き合えない、青臭く・かっこ悪い生き方をしてしまっている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
バッテリーの続編。巧と豪のコンビが再登場。今回は、巧に完全に魅せられてしまうライバル校の秀吾、俊二が主人公。 彼らは高校一年生になり、野球との関わり方もそれぞれ変わっていく。 スポーツ青春小説。結構好き。音楽青春小説も好きだけど。 彼らの今後が読みたくなる。
Posted by
後日談みたいな話ってのは、元ネタが面白ければ面白いほど、ハードルが上がってしまうわけで、いや、人によるだろうけど、しかも元ネタを読んだのが昔だと、面白かったとい記憶だけが膨れ上がってしまい、本当はそこまで良い人じゃなかったのになんかすげー良い人みたいになってる!ってな事になる。 ...
後日談みたいな話ってのは、元ネタが面白ければ面白いほど、ハードルが上がってしまうわけで、いや、人によるだろうけど、しかも元ネタを読んだのが昔だと、面白かったとい記憶だけが膨れ上がってしまい、本当はそこまで良い人じゃなかったのになんかすげー良い人みたいになってる!ってな事になる。 思い出ってのは恐ろしい。 しかしこれが脳の仕組みだからしょうがない。というわけでその漠然とした記憶だけでは登場人物も半分くらいは覚えているのか覚えていないのか、これじゃ同窓会に行って皆が盛り上がってるのに自分だけついていけない的な寂しい気持ちになって、行かなきゃ良かった!もしくは今充実してるからあいつらについていけなくても良いのさ!的な複雑な女心。 要するに、内輪ネタすぎて分からんよ!っていう話だった。
Posted by
瑞垣の目から見た『バッテリー』その後。 『バッテリー』もそうだけど、野球のお話なのに、野球の場面は以外に少ないのが特徴的。ここでも、登場人物たちの心理描写が続く。 あさのさんの描くキャラクターは、みんな素敵で、つい引き込まれて読んでしまいますが、私自身が経験してきた中・...
瑞垣の目から見た『バッテリー』その後。 『バッテリー』もそうだけど、野球のお話なのに、野球の場面は以外に少ないのが特徴的。ここでも、登場人物たちの心理描写が続く。 あさのさんの描くキャラクターは、みんな素敵で、つい引き込まれて読んでしまいますが、私自身が経験してきた中・高時代とは、ずいぶん違う気がするなあ。男って、もっと単純というか何というか、ここまで考えていない気がします。 巧の投げるボールが、いつも同じ威力ではなくて、相手によって、状況によって、さらにパワーアップするという設定がうまいなあ。そうしたことで、巧の持っている才能が際立つ。 そして、この本では、巧の存在をこえて、豪を注目しているのもいい。ピッチャーに比べると地味な存在のキャッチャーも、実は大きな役割を担っているわけですから。 そして、門脇。なんとなくドカベンの山田をイメージしてしまいます。 まだまだ、続いていって欲しいストーリーです。
Posted by
バッテリーが大好きなので、番外編のこちらも読みました。 気になっていた、あの試合の結末も分かり、巧と豪たちのその後も分かり最高でした。個人的には『炎陽の彼方から』がお気に入りです。ラスト3ページが特に。これからの2人をもっと見ていたいと思わずにはいられません。
Posted by
巧、豪、海音寺、端垣、門脇…彼等と共に自分がそこにいて、一緒に悩んだり苦しんでいるような息苦しさを覚えた。1巻から6巻+このラストイニングまで、一気に読みました。あさのあつこさん、こんな素晴らしい本をありがとうございます。
Posted by
文庫版の『空との約束』『炎陽の彼方から』を読みたくて古本屋で購入。青波と巧のキャッチボールの場面にそれぞれ成長したんだなと思いました。
Posted by