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神器(下) 軍艦「橿原」殺人事件
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神器(下) 軍艦「橿原」殺人事件

奥泉光【著】

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神器(下) 軍艦「橿原」殺人事件

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/01/25
JAN 9784103912033

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商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2026/09/27

途中置いてけぼりを喰らいながらなんとか読み切った。でも残り100ページで緑死館が出てきた時は「ここで!」と感動を覚えた。「虚史のリズム」に手を出す勇気はなかなか出ないけれど怖いもの見たさで手に取りたい気持ちもある。蛇足だけど、「翔んで埼玉」の魔夜峰央といい、所沢に住むと所沢のこと...

途中置いてけぼりを喰らいながらなんとか読み切った。でも残り100ページで緑死館が出てきた時は「ここで!」と感動を覚えた。「虚史のリズム」に手を出す勇気はなかなか出ないけれど怖いもの見たさで手に取りたい気持ちもある。蛇足だけど、「翔んで埼玉」の魔夜峰央といい、所沢に住むと所沢のことを書かずにいられなくなるのだろうかとふと思ってしまった。小手指、朝霞…地名が出るとちょっとホッとする自分がいた。毛抜け鼠、キャラの深掘りされてないけどちょっと気になる存在だったな。

Posted by ブクログ

2020/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 軍隊ミステリーの傑作。上下巻を一気に読み終えてしまった。  1945年4月、「大和」が沖縄に向けて片道特攻に赴いたその時期に、真の「高天原」=ムー大陸を目指す妖しい天皇カルトが日本海軍の巡洋艦をハイジャック、単艦南太平洋を目指していく――。小栗虫太郎にかぶれたミステリー作家志望の上等水兵・石目鋭二を狂言まわしにしながら明らかになっていく「謎」とは、男たちが「恋闕」し、聖と性とが妖しく交わるカルトとしての天皇制の物語に他ならない。  この作品が描いたカルト「皇祖神霊教」は確かに天皇制のニセモノだが、それでは現在の天皇家がニセモノではない保証がどこにあるのかと考えたとき、この作の問題性が浮かび上がる。軍艦「橿原」の中央に巣くった「奥の院」が艦全体を狂わせていくという物語の構図は、まさに近代天皇制の物語そのものであり、「皇祖神霊教」は、天皇を戴く「神の国」ニッポンの根幹をごく散文的に記述したものに他ならない。つまりこの作品は、裏返された「英霊の声」としてある。あっけらかんと天皇制を棄て去ることができなかった「ニッポンジン」には、未だにその神国思想の残滓が亡霊のように漂っている。

Posted by ブクログ

2013/03/11

虚と実が入り混じる奥泉ワールド。 語り手や時点、表現形式が複雑に交錯し、読者は落ち着かない気分を強いられる。 小説的試みはいろいろされているが、物語を引っ張る軸は余り強く感じられず、読了感は整理しづらいものであった。 戯曲形式をとっていないところも含め、全体として一種戯曲を見てい...

虚と実が入り混じる奥泉ワールド。 語り手や時点、表現形式が複雑に交錯し、読者は落ち着かない気分を強いられる。 小説的試みはいろいろされているが、物語を引っ張る軸は余り強く感じられず、読了感は整理しづらいものであった。 戯曲形式をとっていないところも含め、全体として一種戯曲を見ているかのような感じも受けることがしばしばあった。

Posted by ブクログ

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