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ペトロ Century Books 人と思想187
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 清水書院 |
発売年月日 | 2009/01/20 |
JAN | 9784389411879 |
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ペトロ
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商品レビュー
2.5
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※このレビューにはネタバレを含みます
【後編 イエス路程】 言わずと知れたイエスの一番弟子、第一使徒であるペテロです。カトリックではペトロという呼び方をしますね。ピーターもピエトロもピエールも、このケパことシモン=ペテロの呼び方です。ペテロの生涯は原理的にはどのあたりに当てはまるかというと、イエス路程、同時性のローマ帝国迫害時代、それとキリスト論でしょうか。ペテロと言えば改悛の物語が一番の肝ですから、そう言う意味ではキリスト論において一番語られるべきではないかとも思います。 福音書、特にヨハネ伝と使徒行伝がペテロの歩みを知るには詳しいですね。イエスとともにあちこち歩き回っていた時代はまさに大愚という感じですが、イエスの受難を境にその人生が急加速していきます。洗足からゲッセマネでの居眠り、逆上、そして逃避。引かれていく師を追い大祭司官邸に紛れ込むも、3度の裏切り、鶏鳴による背信の自覚。最後にはイエスからの一瞥で一度の生涯は終わりました。 十字架で師を失った、それ以上にその師を裏切った自身を抱えたまま、寂しさの中で故郷に戻り、他の使徒達と漁師稼業に戻ろうとガリラヤ湖に網を打つ中で、死んだはずの師との再開とその赦しを通じ完全に悔悛に至ります。 その後のペテロは強き伝道者として、異邦人の国をめぐり最後にはネロの治めていたローマにて殉教を遂げました。十字架に掛かるに際し、師を裏切り殺した自分が、師と同じ十字架で死ぬのは申し訳ないと、逆さ十字架を自ら申し出、その上で死んでいったペテロ。死ぬことの美学は置いておいて、その悔悛の中心にあったものはなんだったのか、心は求めてやみません。 清水書院の人と思想シリーズはおすすめです。200ページほどの容量に学としての思想がしっかりと結論づけられています。取り上げる人物に夜部分もありますが、結構私にとっての人物のインデックスになっています。このペテロに関しては、上ではペテロの生涯を多く書きましたが、この書においてはその後のキリスト教においてのペテロの立ち位置、捉え方が多く語られています。初代教皇その人ですからね。そう言う意味ではシェンケービチの『クォバディス』、遠藤周作の『キリストの誕生』のほうが、信仰的な情感を呼び起こすものがあります。この辺も合わせて読んでみてください。
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言わずとしれたイエスの一番弟子であり、カトリックの初代教皇ペトロ。遠藤周作のキリストの誕生において使徒、特にペトロに対して深く興味を持ち、自身の内面を探りつつ過ごした年月。ペトロとは個人としての人格を越えた、多くの弱き人々の象徴。ユダとは一線を画す、最も尊きものを傷つけながらも、...
言わずとしれたイエスの一番弟子であり、カトリックの初代教皇ペトロ。遠藤周作のキリストの誕生において使徒、特にペトロに対して深く興味を持ち、自身の内面を探りつつ過ごした年月。ペトロとは個人としての人格を越えた、多くの弱き人々の象徴。ユダとは一線を画す、最も尊きものを傷つけながらも、改悛をを遂げ、尊きものの人生を生きたそのものである。私にとってペトロとはそれ以外の何者でもない。 今回の人と思想は歴史的な初代キリスト教内のペトロの立ち位置等についての言及が大半で、私の思いに叶わなかった。基礎的な知識は押さえておくべきか。読んで無駄ではなかったが。 12/4/7
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