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北前船始末 緒方洪庵浪華の事件帳 双葉文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 双葉社 |
発売年月日 | 2009/01/18 |
JAN | 9784575663662 |
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
前作の『禁書売り』にて「やっぱ好きやねん大阪」の押し売りみたいな感想を書いたが、ドラマだけでは得られなかったものもちゃんとある。 事件の概要、左近の一族がそれだ。 誰が&何のために事件を引き起こしたのか、被害者はどんな不利益を被った(被る)のかを放送時イマイチ理解してい...
前作の『禁書売り』にて「やっぱ好きやねん大阪」の押し売りみたいな感想を書いたが、ドラマだけでは得られなかったものもちゃんとある。 事件の概要、左近の一族がそれだ。 誰が&何のために事件を引き起こしたのか、被害者はどんな不利益を被った(被る)のかを放送時イマイチ理解していなかった。原作ではそれを丁寧に辿り、読者が抱くであろう疑問を主人公 章が代弁&後々クリアにしてくれている。 左近の一族も「表向きは芸能集団なのかな?」程度にしか見ておらず、どのくらい特異な集団なのか絶対理解が及んでいなかったと思う。原作では一族に限らず彼女の出自にも踏み込んでおり、おかげで色々と腑に落ちていった。 自分の場合、続編に至るまでは前作から間を空けてしまいがちになるが、本シリーズに限ってはすぐに戻ってきた。と言うより戻ってきたかった。 前作よりも(何かと)複雑化していく事件の数々。力が及ばず苦い顔を見せるようになった左近。徒弟仲間を見送りながら、大坂を発つ決心を固めていく章。より本気でお互いの身を案じるようになった2人。 無論変化はそこかしこに見られたが、左近の一族同様お上には屈しない大坂の街や温かいなにわ言葉等、嬉しい不変もあった。 "Underrated"(過小評価された/良さがあまり理解されていない)のワードがふと浮かんだ。普段なかなか使う機会のない言葉で、良い作品に出会う事があっても既に名作として殿堂入り、つまり周知されていることが多い。 本シリーズは過去NHK時代劇として放送されてはいるがもっと知られても良い作品だし、何なら更に続編が出て欲しいくらい。 (自分もかなりお世話になった)大阪に肩入れしている部分もあるが、そのくらい深い感動が胸いっぱいに沁み渡った。 著者が続編を出さないのは、その行為自体が無理やりと言うか野暮ったいというのもあるだろう。月並みな見解になるが、後日談は読者の想像に託したいと、ここで話をストップさせたのかも。 恋人への想いを最後まで断ち切れずにいた耕介は元気に、幸せでやっているか。(序盤のこのエピソードは、暫く呆然としちゃうほど心苦しかった…)「洪庵」と名を改めた章は左近と再会できたのか。そして…… ほぼ自分達の力で切り盛りしてきたかの街に行けば、良い想像を生み出してくれるのかもしれない。うん、やっぱ好きやわ大阪。
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ヘタレ侍緒方章と男装の美剣士左近が繰り広げる事件帳シリーズ。「禁書売り」の続編にしてこの巻を持って終了するのですが、非常にそれが惜しまれる一冊です。前作同様に多くの要素を緻密なバランスの元に配置しながら浪花の街を疾走する章と左近なのですが、二人の距離がだいぶ近づいてきて、互いに魅...
ヘタレ侍緒方章と男装の美剣士左近が繰り広げる事件帳シリーズ。「禁書売り」の続編にしてこの巻を持って終了するのですが、非常にそれが惜しまれる一冊です。前作同様に多くの要素を緻密なバランスの元に配置しながら浪花の街を疾走する章と左近なのですが、二人の距離がだいぶ近づいてきて、互いに魅かれあいながらも決してその本心を言わない(言えない)まま、もどかしい心象風景の中で各話が進んでいきます。その隔靴掻痒ぶりと切なさが同居している点はある意味青春小説とも言えましょう。 特に最終話「蘭方医」では二人のそれぞれの想いがクライマックスに達し、ドラマでの栗山左近以上にツンデレな「とにかく、早く江戸へ行けよ。しつこく目の前をうろうろされるとこっちも迷惑だ」という一言で幕を閉じるのですから、これはもう読むものが次の話を期待せざるを得ません(左近が元々江戸生まれという伏線もあるので。。。)。 時代小説であり、同時に極上のエンターティメントに仕上がっている点はまさに「大衆娯楽小説」の基本であり、他の築山桂さんの作品も読んでみたいという衝動に駆られてしまうのです。
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