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革命と反革命 国民文庫5
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革命と反革命 国民文庫5

フリードリヒ・エンゲルス(著者), 村田陽一(訳者)

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革命と反革命 国民文庫5

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 大月書店
発売年月日 1993/09/01
JAN 9784272800506

革命と反革命

¥220

商品レビュー

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2011/02/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

本書を読んだのは、チュニジア・エジプトにはじまったアラブ革命がどのように進展するのか、あるいは何が次の時代を用意するのかを考察する上で参考にしようと手に取ってみた。 率直にマルクス主義の歴史観である唯物史観を考える意味でも必読の書と言えるだろうし、さらにはドイツ3月革命の原因と敗北を分析している。 この革命の最大の特徴は、ヨーロッパを舞台としてフランス、イギリス、ドイツ・オーストリアを襲ったプロレタリアートが意識的に登場したということだった。その上で、エンゲルスはブルジョアジーやプロレタリアートの階級意識と要求、決定的なその対決、ブルジョアジーの権力を奪取するプロレタリアート独裁の概念及び戦術を示す考察にまで進めていることだ。 当時のドイツの時代背景と階級の性格は、資本主義復興の点でイギリス、フランスよりもはるかに遅れをとり、それ故に他のどの国より階級構成も複雑だとしている。ドイツブルジョアジーは、ドイツ古来の工業はイギリスの工業の覇権と蒸気力の応用とでうちほろぼされていた。ドイツの工業が遅れた原因についてエンゲルスは、2点を上げている。すなわち「世界通商の大公道となっていた大西洋から遠い、この国の地理上の位置の不利なことと、十六世紀以来今日まで、ドイツがひっきりなしに戦争にまきこまれ、しかも、それらの戦争がドイツの土地でたたかわれてきたという事情」である。ゆえにドイツブルジョアジーおよび中産階級が政治的最上権を勝ちえたのは、フランス(1879年)、イギリスよりもはるかに遅かったことである。 しかし、エンゲルスは、「ドイツに起こった諸事件の完全な歴史を期待するだろうと、期待してはならない」としながら、「一見して偶然的で、連絡がなく、不調和なように思われる、あの雑然とした諸事実の山の中で、どの部分が世界史の一部となるように定められているかは、今後の諸事件と後世の判断とによってきまる」と述べている。 事実、エンゲルスも近親者への手紙の中で、『革命と反革命』は未完の書でありドイツ通史を書きたいこと書いているのであるが、マルクスの死後の『資本論』の完結などでそれを果たせずに終えているのだった。 それから注目すべきは、革命の中で議会政党(プロシア議会)が民衆との調整役を果たすようになり、遂に封建領主と中産階級の妥協によって革命が鎮圧されているが、エンゲルスが議会政党左派に対して次のような痛烈に嘲笑を浴びせていることだ。 「彼らは、この議会のほかのどの党派にもまして、あの議会主義的クレティン病(ママ)という不治の病に感染した。この病は、それかかわった不幸な患者たちを、次のようなおごそかな確信でみたすのである。それは、全席あ、それの歴史と未来とは、彼らをその議員に数える光栄をになう、ほかならぬこの代議機関の多数投票によって支配決定されるという確信、そして彼らの議事堂の壁の外側でおこなわれる一切の事がら-戦争や、革命や、鉄道の建設や、いくつかの新大陸の植民や、カリフォルニアの金鉱の発見や、中央アメリカの運河や、ロシアの軍隊や、その他なんによらず人類の運命に影響を与えていると多少でも主張できる事がら-はなんであろうと、ちょうどそのとき彼らの名誉ある議会の注意を占めている重要問題の成り行きにかかっている、比較できないほどの大事件に比べれば、問題でないという確信である。(p127)」 <感想未完です>

Posted by ブクログ

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