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いまを生きるちから 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2008/12/24 |
JAN | 9784041294383 |
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いまを生きるちから
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商品レビュー
4.2
5件のお客様レビュー
五木節が炸裂してます。 この年齢の、しかもそれなりの経験をしてないと書けない文章だし、説得力も出ない。 この本のキーワードは「慈悲」 ポジティブイメージの「慈」とネガティブイメージの「悲」その両方が必要。
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五木寛之のエッセイ集。五木さんは若い頃よく読んだ作家の一人です。 "青年は荒野をめざす"とか"蒼ざめた馬を見よ"などですが、そのせいか最近出すエッセイも"大河の一滴"を始め何となく惹かれるので読んでいます。 1932年生...
五木寛之のエッセイ集。五木さんは若い頃よく読んだ作家の一人です。 "青年は荒野をめざす"とか"蒼ざめた馬を見よ"などですが、そのせいか最近出すエッセイも"大河の一滴"を始め何となく惹かれるので読んでいます。 1932年生まれ、いわゆる戦中時代の人であす。ですから元々人生に対してあまりポジティブなイメージを持っていない。 しかし、その姿勢がこの時代にあってはしみじみとした良さを発揮しているような気がしています。 この本でも、日本人が昔から当たり前に持っていた神も仏も一緒に家の中に祀っていることとか、おてんと様に手を合わせるとかの自然信仰(アニミズム)を礼賛しています。 お陰様とかご縁と言う言葉に託された日本人の心を取り上げて、乾いた感情しか持てなくなったこの社会を憂えているのです。 印象深い話題は童話の青い鳥のお話の本当の結末です。 果たして、チルチルミチルが青い鳥を見つけたと思った途端に青い鳥は逃げて行きます。 その結末に込められた意味は何なのか‥その謎を彼は今も考えていると言います。 生きるとは‥幸せとは‥誰もがふと立ち止まる時に思う事だが答えは出せないのかもしれない。そんな時、手に取ってみるとと少し安らぐような一冊です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
■風邪と下痢は体の大掃除 書籍「いまを生きるちから」(五木寛之著・角川文庫・227頁)から。 作品中に紹介されていた 「風邪と下痢は体の大掃除」というフレーズか気に入った。 日本の東洋医学を代表する野口晴哉さんの言葉だと言う。 「体がアンバランスになっている時に、 風邪や下痢はバランスを戻すために大事なこと。 風邪をひけないようなコチコチの体ではしょうがない、 風邪をひけば早く寝るし、下痢をすれば食事を制限します。 頭痛がひどい時は、じっと静かにしている。 どれだけ大きな危機を回避できているかわかりません」 ものすごく説得力のある考え方だと思う。 さらに「不安も同じ、人間が持っている防衛能力」。 不安になると、心(気持ち)が萎(な)える。 「萎える」は、心がしなっている状態のことだから、 しなうことによって、曲がることによって、屈することによって 重い荷物をするっと滑り落して、またもとの状態に戻れる訳だ。 「不安」になることを勧めているわけではないが、 不安になることは、悪いことではない、と理解できた。 「不安」を感じないまま突き進む方が、私は心配だなぁ。
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