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「場所」論 ウェブのリアリズム、地域のロマンチシズム 叢書コムニス08
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「場所」論 ウェブのリアリズム、地域のロマンチシズム 叢書コムニス08

丸田一【著】

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「場所」論 ウェブのリアリズム、地域のロマンチシズム 叢書コムニス08

定価 ¥3,080

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 NTT出版
発売年月日 2008/12/29
JAN 9784757102491

「場所」論

¥770

商品レビュー

3.5

7件のお客様レビュー

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2014/12/31

Sat, 14 Feb 2009 久しぶりにアクロバティックな本. 「場所」という言葉を中心に飛び回る. はじめは三浦展のファスト風土化や郊外化の概念をとりだして,地域の問題を語る. いわゆるジャスコ文明論. 東京による構造的な搾取構造の仕組みなどを解説しながら,非常に経済的...

Sat, 14 Feb 2009 久しぶりにアクロバティックな本. 「場所」という言葉を中心に飛び回る. はじめは三浦展のファスト風土化や郊外化の概念をとりだして,地域の問題を語る. いわゆるジャスコ文明論. 東京による構造的な搾取構造の仕組みなどを解説しながら,非常に経済的なお話もする. かとおもいきや,場所とは何かということで,清水博の「場」の理論に向ったり,オートポイエーシス輸入代理店河本氏の理論にいったりする. 場所というのは自分を規定する. 自分というのは「~於いてである」ということで,西田哲学に向い,フッサール,ハイデッガー,メルロ・ポンティと転んでいく. 結局,場所を問うことは半分は自己を問うことなんだろうか. かといっても,視野狭窄な現代思想家ではなく,最近のWEB,インターネットにより「場所」がどう変わるかと言うことに対して思いをはせる. そのときには,SNSにおけるアクセス管理を個人が出来るようになっていることや,twitterの話など,結構あたらしめな話題を学術的な視点からくみとる. 意外とイケてる作品でございました. とにかく「場所」というキーワードで1冊書ききるところがよかった. ちゃんと「場所」論だな-.

Posted by ブクログ

2014/12/21

地域は不要になりつつある。 こう聞くと、愕然とする。 どの地方も、大型ショッピングモールが郊外にでき、住民はそこで買い物をする。 地方の都心にある商店街は、利用されなくなり、シャッター街となる。 もちろんコンビニやマクドナルドなど、全国チェーン店がどの地方にもあるため、どこにい...

地域は不要になりつつある。 こう聞くと、愕然とする。 どの地方も、大型ショッピングモールが郊外にでき、住民はそこで買い物をする。 地方の都心にある商店街は、利用されなくなり、シャッター街となる。 もちろんコンビニやマクドナルドなど、全国チェーン店がどの地方にもあるため、どこにいっても同じ風景となる。 こうした事実は確かにあり、ファスト風土化というのは、時代の流れだと思う。 また、交通の便が発達したことにより、地縁の必要性がなくなり、域内での利害調整が不要となっているのも、地域不要と言える材料となる。 地域を再活性するには、その地域内でお金を循環させる必要がある。 しかし、チェーン店が増えることで、財は本店である東京に集まってしまう。 地産地消は、お金にも言えるが、難しい状況と言える。 これは、海外の貧困国でも同じ。 こうした中で、ウェブ空間がここ20年くらいで信じられないくらい大きくなっている。 ウェブ空間では、1人の人間に個人が幾つも存在する。 その個人は、キャラクターともいえ、それぞれが他人を感じられる空間にいる。 場所の定義からすると、私はウェブ空間に「於いてある」とは言えないが、空間を共有することができるという点では、人が新たに生活する場所と言っても良いと思う。 地域、空間、場所の定義から、ウェブ空間とは何かを説く、面白い1冊。

Posted by ブクログ

2012/01/15

地域が混在郷と化した理由のひとつである、インターネットという「場所」の特性を論じて、最後にもう一度地域を考えよう、という趣旨の本(多分) インターネット空間に関しての考察をいくつか例に挙げて、多面的に論じていて、空間論的なものに初めて触れた者としては、 「こういう論がいくつも生...

地域が混在郷と化した理由のひとつである、インターネットという「場所」の特性を論じて、最後にもう一度地域を考えよう、という趣旨の本(多分) インターネット空間に関しての考察をいくつか例に挙げて、多面的に論じていて、空間論的なものに初めて触れた者としては、 「こういう論がいくつも生成されてるんだな~」 的なところがつかめてよかった。 ただ、後半のウェブ空間の部位の特性を挙げながら、空間特性を考えるところについては、 なぜこの4つなのか、これ以外にはないのか、 なんとなく腑に落ちない部分があった。

Posted by ブクログ

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