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クラシック新定番100人100曲 アスキー新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2008/12/10 |
| JAN | 9784048675123 |
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クラシック新定番100人100曲
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クラシック新定番100人100曲
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クラシック音楽の作曲家100人を選び、著者が新定番と考える1曲を選び、紹介した本。タイトルに「新定番」と銘打っているとおり、クラシック音楽の入門書によくある、「名曲100選」とは違った選曲になっている。つまりビギナーには不向き。内容も含め、クラシック音楽の中級者以上が読むのに適し...
クラシック音楽の作曲家100人を選び、著者が新定番と考える1曲を選び、紹介した本。タイトルに「新定番」と銘打っているとおり、クラシック音楽の入門書によくある、「名曲100選」とは違った選曲になっている。つまりビギナーには不向き。内容も含め、クラシック音楽の中級者以上が読むのに適した本だ。 定番とは異なる例をいくつか拾ってみよう。ハイドンは「交響曲第90番」、ドヴォルザークは「交響曲第3番」、シューベルトは「ミサ曲第6番」が選ばれている。定番外だけでなく、定番も入れてある。モーツァルトは「フィガロの結婚」、ベートーヴェンは「第九」、ベルリオーズは「幻想交響曲」だ。 類書や企画ものCDの選曲とは差別化を図っているが、大きく外れないようにバランスを取ってある印象を受けた。 紹介文は1曲当たり2~5ページに収まっている。3ページの曲が多い。このような形式なので、どこからでも読める。私は購入後、読みたいところだけつまみ読みして本棚に入れておいたが、今回は初めから終わりまで通して読んだ。文章は独自の視点で書かれていてうまい。ただ、通読すると同じテイストなので飽きてくることに気が付いた。 書き方は、大きく2つに分けられる。一つは、著者の体験を起点として書かれているもの。もう一つは、著者の洞察を起点として書かれているもの。 一般的には、体験から書かれているものの方が面白そうだが、本書の場合は洞察から書かれたものの方が面白かった。 体験を伴う文章は、表現が大げさすぎると感じることもある。感情の起伏が大きいというか、感動しやすい質なのであろう。例を挙げよう。 朝、鳥の声で目を覚ました。(中略)歌う声の輝かしい生命力に、私は心から感動し、涙さえ流れてきたのだ。(p293、メシアン:鳥のカタログ) リヒテルの最後の来日公演で(中略)聴いたグリーグの「抒情小曲集」のことを、いまもときどき思い出す。なぜなら、あのときの演奏こそ数少ない「本物の音楽」だと強く思ったからだ。(p158) この著者の場合、思い入れが強い事柄より、一歩離れて書いているものの方が優れているようだ。だだし、これは好みの問題かもしれない。総合的に見て、優れた書き手である。本書は2008年発行の本で、2025年の時点では、品切れ・重版未定となっており、電子書籍版もない。読むためには中古を手に入れるしかないが、クラシック音楽愛好者であれば、一読して損はない。
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パレストリーナ(イタリア1525~1594)からジスモンチ(ブラジル1947~)までの100人の作曲家から、1曲ずつを選んで、その良さ、聴き所、背景、歴史的意義などを自由に書いている。これが実におもしろかった。初めて知った曲はもちろん、知っていた、親しんでいた曲であっても、またす...
パレストリーナ(イタリア1525~1594)からジスモンチ(ブラジル1947~)までの100人の作曲家から、1曲ずつを選んで、その良さ、聴き所、背景、歴史的意義などを自由に書いている。これが実におもしろかった。初めて知った曲はもちろん、知っていた、親しんでいた曲であっても、またすぐに聴きたくなってしまうのである。お勧めのCDも載っているのであるが、「あれ、このCD持っていたよな」というのもあり、そんなにいい曲、いい演奏だったのかと思ってしまう。パーセル(イギリス1659~1695)について、「パーセルの音楽を聴くことは、恐ろしく透明度の高い湖の底を見つめているようなものだ。計り知れないその深さは、私たちの魂を魅入るように引きずり込んでしまう」とあり、気軽にいいなと思いながら、何となく聴いていたんだが、へえーそうなのかと、改めて聴いてみたくなる。ブラームス(ドイツ1833~1897)のドイツ・レクイエムは、カトリック的でなく、サイモン・ラトルによれば「妙なことにあまり宗教的ではない」とのこと。ではどういうものなのかという著者の考えが書いてある。これでは、もう一度聴かざるをえないだろう。それぞれの曲の理解を深めてくれる優れたガイドだと思う。
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